3月公式戦 家庭婦人大会 決勝戦 いよいよ終盤 2
蕨クラブのサーブ。皆な疲れている。山なりのサーブが永竹クラブのコートに向かった。
バックライト#17よっちゃんがレシーブ。セッター#18ユカちゃんがライト#1ヨシちゃんにトス。
#1ヨシちゃんは、ストレートコースにアタックを打った。若きエースは、もうブロックに飛ぶ体力も残っていない。
#1ヨシちゃんが打ったアタックは、バックレフトがレシーブ。しかしダイレクトで永竹クラブのコートにチャンスボールが返って来た。
ハーフセンター#9井口ちゃんがレシーブ。レフト#2ヤマちゃんと、ライト#1ヨシちゃんが「持て来~いぃぃ~!」と呼ぶ。
セッター#18ユカちゃんは、ライト#1ヨシちゃんにトスを上げる。
#1ヨシちゃんは、ブロックに飛べない蕨クラブの若きエースのストレートコースを打ち抜いた。
しかし、バックレフトがたまたま良い位置にいてレシーブ。ボールはダイレクトでネット上に返って来た。
中衛レフト#10芦さんが、ネット上のボールをブロックした。
ボールは蕨クラブのコートに落ちた。
主審の吹笛。
#10芦さんの、オーバーネットの反則だった。
永竹クラブ12-21蕨クラブ
自力に勝る、蕨クラブの優勝となった。
時刻は、17時54分。実に110分を超える死闘であった。
レベルが低いA区の試合とはいえ、実力が拮抗していると長い試合になる。しかしながら1セット目の所要時間を考えると、2セット目は異常に長かった。ボールがコートに落ちず、ラリーが続いたということだ。両チーム共、本当に頑張ったと思う。ケガが無くて、本当に良かったと陽介は思った。
「選手は疲れているので、その他の人でネットを片付けて下さい!、あと5分です。そして全員体育館の外の廊下に一回出て下さい。観客席は大丈夫ですから、先にネットとイスを片付けて下さい!」と、大会本部からアナウンスがあった。
何とか5分で片付けが終わり、体育館の廊下に出た両チームに、表彰式が行われ、優勝『蕨クラブ』、準優勝『永竹クラブ』と呼ばれ、各々に表彰状とトロフィー、記念品が贈られた。
通常であれば、連盟顧問から総括があるのだが、時間が時間だけに、それは割愛された。
表彰式が終わり、皆が引き上げようとしていた時、連盟顧問が永竹クラブに歩み寄って来て、「今日は良い試合だった。敗けてしまったけど次につながるよ。本当にお疲れ様。この地区に光が見えたような気がするよ!」と笑顔で言ってくれた。
ありがたい話だと、陽介は思った。
突然、彩姉さんが大きい声を出した。すでに声はかれ、ハスキーボイスで「18時30分から、飲むから、早く着替えるように!」
陽介は思った。「このチーム、すげぇな、2時間近く試合して、まだ飲む体力があるのか?」と。
彩姉さんが、「陽ちゃんは、着替えなくて良いんだから、私と先乗りするから行くよ!」と言って、たくましい腕で陽介を捕獲した。
陽介は、「今日は皆な疲れてるから、やめましょうよ!」と言ったが、北極グマは、「何言ってるの、今日は言いたいことがいっぱいあるんだから、絶対に帰さないよ!、ついて来な!」と言って、全く受け入れなかった。




