表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
73/377

3月公式戦 家庭婦人大会 決勝戦 いよいよ終盤 2

 蕨クラブのサーブ。皆な疲れている。山なりのサーブが永竹クラブのコートに向かった。


 バックライト#17よっちゃんがレシーブ。セッター#18ユカちゃんがライト#1ヨシちゃんにトス。


 #1ヨシちゃんは、ストレートコースにアタックを打った。若きエースは、もうブロックに飛ぶ体力も残っていない。


 #1ヨシちゃんが打ったアタックは、バックレフトがレシーブ。しかしダイレクトで永竹クラブのコートにチャンスボールが返って来た。


 ハーフセンター#9井口ちゃんがレシーブ。レフト#2ヤマちゃんと、ライト#1ヨシちゃんが「持て来~いぃぃ~!」と呼ぶ。


 セッター#18ユカちゃんは、ライト#1ヨシちゃんにトスを上げる。


 #1ヨシちゃんは、ブロックに飛べない蕨クラブの若きエースのストレートコースを打ち抜いた。


 しかし、バックレフトがたまたま良い位置にいてレシーブ。ボールはダイレクトでネット上に返って来た。


 中衛レフト#10芦さんが、ネット上のボールをブロックした。


 ボールは蕨クラブのコートに落ちた。


 主審の吹笛。


 #10芦さんの、オーバーネットの反則だった。


永竹クラブ12-21蕨クラブ


 自力に勝る、蕨クラブの優勝となった。


 時刻は、17時54分。実に110分を超える死闘であった。


 レベルが低いA区の試合とはいえ、実力が拮抗していると長い試合になる。しかしながら1セット目の所要時間を考えると、2セット目は異常に長かった。ボールがコートに落ちず、ラリーが続いたということだ。両チーム共、本当に頑張ったと思う。ケガが無くて、本当に良かったと陽介は思った。


 「選手は疲れているので、その他の人でネットを片付けて下さい!、あと5分です。そして全員体育館の外の廊下に一回出て下さい。観客席は大丈夫ですから、先にネットとイスを片付けて下さい!」と、大会本部からアナウンスがあった。


 何とか5分で片付けが終わり、体育館の廊下に出た両チームに、表彰式が行われ、優勝『蕨クラブ』、準優勝『永竹クラブ』と呼ばれ、各々に表彰状とトロフィー、記念品が贈られた。


 通常であれば、連盟顧問から総括があるのだが、時間が時間だけに、それは割愛された。


 表彰式が終わり、皆が引き上げようとしていた時、連盟顧問が永竹クラブに歩み寄って来て、「今日は良い試合だった。敗けてしまったけど次につながるよ。本当にお疲れ様。この地区に光が見えたような気がするよ!」と笑顔で言ってくれた。


 ありがたい話だと、陽介は思った。


 突然、彩姉さんが大きい声を出した。すでに声はかれ、ハスキーボイスで「18時30分から、飲むから、早く着替えるように!」


 陽介は思った。「このチーム、すげぇな、2時間近く試合して、まだ飲む体力があるのか?」と。


 彩姉さんが、「陽ちゃんは、着替えなくて良いんだから、私と先乗りするから行くよ!」と言って、たくましい腕で陽介を捕獲した。


 陽介は、「今日は皆な疲れてるから、やめましょうよ!」と言ったが、北極グマは、「何言ってるの、今日は言いたいことがいっぱいあるんだから、絶対に帰さないよ!、ついて来な!」と言って、全く受け入れなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ