3月公式戦 家庭婦人大会 決勝戦 11
大会本部の役員がザワついたのは、この時点で試合時間が90分を遥かに超えていたからだ。大会本部としては、大会を通じて、選手の体調管理を前提としなければならない大義がある上に、体育館の使用終了時刻が迫っており、もし使用時間を延長すれば費用もかかる。従って、まだ永竹クラブ5-10蕨クラブという状況と試合内容を考えると、試合終了まであと20分~30分はかかるだろうと予想し、このまま試合を続行しても良いものか、協議を始めたらしい。
しかし、試合は大会本部の心配をよそに続いている。
蕨クラブのサーブ。
バックレフト#13シズさんがレシーブ。ハーフセンター#9井口ちゃんが、レフト#2ヤマちゃんに二段トス。
#2ヤマちゃんは、ブロックアウトをとった。
永竹クラブ6-10蕨クラブ
永竹クラブのサーバーは、中衛ライト#19イケさん。#19イケさんが思いっきりサーブを打った。
蕨クラブのバックライトがレシーブ。セッターがAクイックを使ったが、コンビが合わず、チャンスボールが永竹クラブに返って来る。
ハーフセンター#9井口ちゃんが、セッター#18ユカちゃんにパス。#18ユカちゃんはレフト#2ヤマちゃんにトス。
#2ヤマちゃんのアタックは、蕨クラブのバックレフトがレシーブ。ハーフセンターがレフトエースに二段トス。
若きレフトエースは、必死にアタックを打つが、2セット目までのそれと違い、威力がない。
#13シズさんがレシーブ。ハーフセンター#9井口ちゃんが、レフト#2ヤマちゃんに二段トス。
#2ヤマちゃんが頑張ったアタックは、ネットにかかった。#ヤマちゃんだって、疲れてる。
永竹クラブ6-11蕨クラブ
コートチェンジ。(9人制は21点先取。最終セットは11点でコートチェンジする)
大会本部は、まだ協議をしている。その時A区の連盟顧問が(この顧問、実は某9人制実業団チームの監督を数年にわたり務め、全国大会を何回も連覇したことのある大物で、バレーボール界では、知る人ぞ知る重鎮であった)、「いくらレベルの低い地区とはいえ、今この試合を止めたらA区の連盟の不覚として、一生言われるぞ!、両チームとも必死にやってるんだから、絶対に止めてはいけないよ。仮に問題が起これば、私が責任を持って関係各部署に説明するから、取り合えず体育館の使用時間の延長を交渉して来なさい!」と言い放った。




