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かつてない練習の日々 6

 そこで陽介は、練習時間が余れば、参加メンバー全員にボール拾いの練習させることにした。体育館全面にボールを全部転がし、20秒以内に籠に戻すことを指示した。ところがあまりにも要領が悪く、とても20秒以内で籠に戻すことは出来なかった。陽介は、「ボール拾いの下手なチームに、強いチームはありません。是非頑張って素早く出来るようになって下さい。それには要領良くやらなければなりません。まずボール籠の所に2人、次にその2人にボールを渡すため、中継する人を2人置きましょう!そして残った人でボールを拾いましょう!」と言って、再びボールを全部転がし、ボール拾いの練習をさせた。練習後の総括で陽介は「何回でも言いますが、練習中のボール拾いやケアが下手なチームに強いチームはありません。頑張って必ず出来るようになって下さい。」と言った。そしてこの練習は、3月の公式戦直前まで時間があれば続けた。


 さて、永竹クラブが加盟していたA区の連盟が行う各大会は、3試合を勝ち抜かないと『優勝』は出来ない組み合わせになっていることが多かった。(当日棄権するチームが出て、その大会に参加チームが少なくなると、あらためて組み合わせを決めてリーグ戦を行うこともあったので、予選を1勝1敗で終えた時はセット率・総得点などの順番で優劣を決める時があった)したがって、3試合(最高9セット)を戦う体力が、チームとして必要だった。


 陽介は、何とか9セットを戦える体力をつけてあげたかったが、なにぶんにも弱小ママさんバレーチームには、勝負にこだわるバレーボールを経験したメンバーは少なく、体力の使いどころ、抜きどころを上手く配分出来ない上に、体力をつけるような練習をする時間がない。そこで陽介は、二段トスの練習時間を少し伸ばし、全員参加の練習として行っていた二段トスだが、実際には大御所の川さんや三輪さんを、前衛レフトや前衛ライトの位置で上がってくるトスをキャッチさせていたのを変更し、川さんや三輪さんも含め、レシーブをしたら、その位置から前衛レフト(或いは前衛ライト)に移動させ、そこに上がってくるトスをキャッチした後、陽介(監督)がボールを打っている位置まで運ばせるようにした。当然ながらレシーブをして次にトスを上げるという2ヵ所で移動しているより、距離が長くなった。


(今まではバックレフト(ライト)でレシーブ ⇒ ハーフセンターが前衛レフト(ライト)にトス ⇒ 交互に位置を移動。

変更後はバックレフト(ライト)でレシーブ ⇒ 前衛レフト(ライト)に移動 ⇒ 監督がボールを打っている位置までボールを持参 ⇒ ハーフセンターに移動)


 さらに陽介は、ボールを4個だけ使用することにより、移動をダッシュで行わなければならない環境を作った。





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