第十二話 元義妹との遭遇
なんか復讐関係のも書きたいなとおもって書きました。義妹がやっと登場です。また義父もいつか登場させる予定です。
帰りに事件が起きた。いや、事件でもないか。
「あの。時間をもらえますか?」と聞き覚えのある声が聞こえた。
難聴のふりをしても良かったのだが、振り返ってしまった。
そこには一人の少女と、その取り巻きと見られる少女がいた。
私は初対面のフリをして
「すみません。どなたでしょうか?」というと彼女は笑って、
「私のことも知らないのね。だから庶民は。泉川なずなよ。」
そう。彼女は私の敵と言っても過言ではない少女。
私の元義妹だ。まあ召使いのように思っていたでしょうけど。
「何の御用でしょうか?」というと彼女は
「単刀直入に申し上げますわ。なぜ平民が生徒会に入れているのですか?」
と言われた。なぜって言われても私は入る気は一切なかった。めんどくさいし。
「特待生は生徒会に必ず入るという決まりになっているのです。知りませんか?」
というと彼女は
「は?あなた私にいうこと?それ?私は泉川家の令嬢よ?敵に回さないほうが良いわよ。」
と脅してきた。
「こちらも決まりには従うしかないので。私の家は泉川家とは取引していないので。そんなこと言っても無駄ですよ。」という。
彼女の横にいた少女が
「さすが、特待生でしか入れなかった少女は違うわね。」とか嫌味を言ってくるが気にしない。
てかこいつら頭イカれてないか?いやなずながイカれているからイカれている連中しか寄ってこないのか。
バカバカしいと思っていると、
「それ以上生徒会メンバーのことを侮辱するのは許さないかな。」と声がした。
彼は
「まず、生徒会はね、成績が良くないと呼ばれないんだよ。泉川さんはもうちょっと勉强したほうがいいと思うよ。一組で下から数えたほうが早いなんて自慢できるものじゃないからね。」というと
流石になずなもやばいと思ったのか
「皆さん行きますわよ。」と髪の毛をはてめかせて逃げていく。
「ありがとうございます。」と私がいうと彼は
「別にいいよ。でも彼奴等懲りないなあ。」とかぼやいている。私以外にも同じことしたのかはた迷惑な連中だ。
「柳原さん、本当に助かりました。」といって頭を下げると一樹は
「こんなことまたあったら俺らに相談しなよ。」といって帰っていく。
やはり一樹らしいな。そう思って少し笑ってしまった。たまにはこういうのもいいな。