プロローグ
薙 隆臣 ゲーム好きな高校一年生
昔からバグを見つけるのが得意で見つける度に
攻略サイトに投稿していた。
学校が終わりオンラインゲームを起動する
アップデートが始まった…そうか今日は金曜日…
大型アップデートの日だ。
大型アップデートの日はバグが多く
稼ぎ時である早く終わらないかなーと
パッチを当てつつ動画サイトで動画を見る
動画に夢中になっていたら
パッチが終わった後が鳴る
時計を見たら24時ごろである
「アップデートで追加されたクエストをこなしつつバグでも探そうかな」
小さく口遊みログインをした。
その直後、眩しい光とともに気付けば神殿のような
場所の中心にいた。
奥にはこちらをみている人物が座っている
10代の女性に見えるが仕草は洗練されている
「突然呼び出してしまいすまない」
少女は一言そう言った。
「私は部屋の中にいて…動画を見て…気付けばここに」
挙動不審になりながらも薙はそう答える
「そうだこのわしが召喚したのだ!!」
目の前の少女が自信満々に声をあげる
女性なのにわし…???薙の頭の中でループする
「混乱しているようじゃな…それはそうか…」
最後の方は小声になり聞き取れなかった
「あなたが私を召喚した事は理解できました。」
「私を召喚した理由、あなたは…?」
薙は混乱しつつも今必要な事を聞いた。
「まだ名乗っておらんかったのわしはこの世界の神じゃと言ってもまだ日が浅いが…」
この世界の神さまかとんでもない人に召喚されてしまった。薙はそう思いつつ少女に質問をしてみた。
「この世界はどのくらい前に出来たのでしょうか」
「2650年前じゃついこの間のような感覚じゃな」
まだ出来て間もないと神は言うが
2650年と少し薙が住んでいた日本の建国と同じくらいの年数だそれを日が浅いと言うあたり神さまの基準はやはり神さま…か
「世界の神様という事は理解出来ました。それで私が召喚された理由を聞いてもよろしいでしょうか?」
「そうじゃ、ここからが本題なのじゃ
国が出来て2000年は大変凄いこと思うが
世界が出来て2650年は短いのじゃ」
「普段は何かあれば世界の中の神殿に
神託を下ろし行動させるのじゃが
今回はそうもいかぬ」
「わしが世界を急速に成長促進させたせいで
綻びが出始めておるのじゃ…」
薙は考える…綻びを直す?何も出来なくないか?と難しい顔をしていたら神様が答えた
「お主にわかりやすく言うとバグが増え過ぎたのじゃそのバグを見つけ報告して欲しい」
「それで私が召喚されたというわけですね」
薙は答えた。
「そうじゃこのままバグが増えていけば
世界が回らなくなってしまう
その前に見つけ報告して欲しいのじゃ
簡単なものはお主が修正しても構わん
勿論ただでとは言わん
この世界が悪い方向に傾かないのであれば
バグを見つけ報告は必要じゃがバグを利用しても咎めはしない」
つまりやることやれば
やりたい放題してもよい…と
薙はそう解釈した。
わかりました。この世界のバグを見つけ修正しましょう
こうして異世界での冒険?デバッグ?が幕を開けたのであった。