第9話白の広場と亜寒帯と白化シドニー
第9話
ロシアのモスクワにて、赤の広場は赤の広場だった
何も変わらない赤の広場だった
聖ワシリイ大聖堂とかも普通に建っていた
聖ワシリイ大聖堂というのは、玉ねぎ型の屋根が特徴的なあの城みたいな奴だ
その近くには、赤レンガの塀の奥にある
金色の屋根の付いた塔や緑色の青錆びた屋根の宮殿も普通にあった
天気は、普通でした
雲が少しあるくらいで、晴れでした
その下は、混乱でした
経済困難のあれだ
これを見ている君たちには、もうわかっているだろうが、暴動が起きていた
デモも起きていた
物価上昇さえ起きていた
そこにもまたあの黒い雲がやってきた
やがては、その暴動などは、跡になってしまった
赤の広場は、屍付きの白の広場だった
辺りは雪の降る、白の広場だった
聖ワシリイ大聖堂も白くなった
その頃、イランなどの中東は、白くなっていく一方だった
これが、困難の世界を、さらに困難させるということを、まだ知らない
ホルムズ関係で封鎖とか停船とか起きていた乾燥地帯は亜寒帯となって行った
また別の頃オーストラリアのシドニー
白くなりかけていた
何故かと言うと、地球は、丸い…丸いのだ
大寒波が、ウルグアイ湾から南極を通りさえすれば、オーストラリアやニュージーランドに着く
ニュージーランドは、白くなった
シドニーもまた混乱の中の暴動、デモが起きていたが、他国のように、静かになりました
そして、病院は満席になるのでした
次回第10話




