第6話ウィリアム編2
第6話
再び、アメリカニューヨークにて、ウィリアムとビリーはマスクをつけながら、セントラルパークを探し回っていた
あたりは、まさに白いカーテンのようだった
白い吹雪がカーテンようだった
薄いシルクのカーテンのような吹雪だった
セントラルパークの桜の木が植えられている道だった
そこの道沿いは、大きな池がある
池は凍っていた
その春過ぎたての木は白くなり、地面も白くなっていた
どこもそうだ
そこで、ビリーは指を指し叫んだ
「エミリー!ケリー!」
その表情に焦りが見える
ビリーは、近寄った
そして、膝を付いた
すると、何か抱き抱えた
エミリーとケリーだった
2人は、口から血を流して倒れていた
少し流していたのが、白い背景の中だったのでわかった
それもそのはず、極寒の空気を吸ってしまったからだ…
ビリーは、「起きろ!」とか「そんな…」とか「ハハッ…」とケリーなっていた
ウィリアムは、その光景をその場で立ち尽くすことしか出来なかった
すると、ビリーは立ち上がった
「もうダメさ…ハハッ…終わりさ…今何時?…あっゴミ時だった」
訳の分からないことを言い始めたビリー
瞳は、真っ黒で光がない
壊れたのだ
動き方は、壊れたロボットだった
すると、立ったビリーは、意味不明な言語を言いながら、変な動きをして走り回って言った
「落ち着け!ビリー!」とウィリアムが叫んだ
ビリーは、そんな声に聞く耳を持たない
すると、桜の木に登った
「おい!やめろビリー!そんなことをしても何も起きない!」
ウィリアムが叫んだ
ビリーは、白くなった桜の木の枝に乗っていた
その枝の下は!大きな池で、下は凍っていた
「見て!見て!ウィリアム!この木の上でジャンプし続けるよ!」
そう言ったビリーは、ジャンプをし始めた
「やめろ!」
ウィリアムは、そう言ったが聞く耳を持たないビリー
木の枝が「ミキミキ」と音を立てていた
次の瞬間、ボギっ
白くなっていた桜の木の枝が、木の幹から折れ、ビリーは凍った池に落ちた
氷の割れる音と共に、その水の上に浮かんでいた
プカプカと浮かんでいた
その姿は、オフィーリアだった
オフィーリアというのは、シェイクスピアの戯曲のハムレットという悲劇に出てくるヒロインで、精神崩壊して、誤って小川に落ちた哀れなヒロイン
まさしその死に様そのものだった
「ビリィィィィ!」
ウィリアムがその名を叫ぶも返事はなかった
ウィリアムは、マスクをしたまま泣いた
マスクが濡れるくらい泣いた
大声で泣いた
その声は、吹雪にかき消された
ビリーは、線路は続くよどこまでもを、鼻歌で歌って沈んでゆくのだった
表現は、無だった
目は、澄んでいた
死ぬことを知らない無の表情だった
ウィリアムは、その場でまだ泣いていました
マスクが濡れるくらい泣きました
次回第7話




