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エピローグ
彰子様、お疲れ様でした。見事な王朝文学の時代を築かれましたね。
「ああ、出雲。本当に長い人生を全うしたわ。もう、何も思い残すことはない。転生はしたくないわ。このままゆっくり休ませてちょうだい。」
はい、そのように手配いたします。
「ありがとう。おやすみなさい。」
私に与えられたのは、3人の転生の選定と補助。私も、自分の仕事を終えた満足感でいっぱいだ。3人のおかげで、この上ない王朝文学が花開いた。千年たっても、この文学の素晴らしさは衰えることがないでしょう。出雲の神様に、報告に、令和に帰ろう。 (完)




