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10話:三人目・暗殺少女

「立花、聞こえるか?」


『――、だからユッキーとよんでくださいよー。というか考輝さん達今何処にいるのですか? 博物館の監視カメラに映らない所に行ったと思ったら、急に連絡つかなくなりましたし、ちょっと心配していたんですよ? しかも今も考輝さんでもしおりさんの端末でもないもので連絡とっていますよね?』


 佐藤にギアを渡した後、奴からタブレット端末を受け取り立花に連絡していた。

 ここは普通の電波の送受信が出来ないようで、あらかじめ指定しておいた端末でないと外と連絡を取れないとの事だった。


 立花、ユッキーは不満そうな顔をした後、不思議そうにあたりをキョロキョロした。ちなみに服が白衣から、ミニスカの婦警の恰好に変わっていた。銃も腰にあり細部もしっかりしていて地味に完成度が高い。


 なお佐藤は既に怪我を治し、嬉しそうな表情で研究員を切りに向かっている。



「詳しい説明は後でする。とりあえず今はこの端末を起点に研究所のネットをハッキングして、外部との連絡を取れないようにしてくれ。今外に連絡を取られるとまずい」


 説明する時間も惜しいので、事情は説明せずに端的にやって欲しい事を立花に伝える。

 佐藤は機械を壊せば情報は漏れないと言っていたが、そんな簡単なものだと思えなかった。立花のハッキングと工作も完璧だという確証はないが、機械を壊すという荒業よりは確実に良い筈だ。



『研究所って……やっぱり裏があったんですねー。まぁ、そのぐらい簡単に――ってちょっと手強めな防御機構ですね……でも、もう完了でーす☆ 完全にネットワークを掌握&外部との通信を遮断しました。定期的に外部に信号を送っていたみたいですが、そちらも偽装して常に異常なしの信号を出すように調整しています』


「よし、これで一先ずは大丈夫か。仕事が早くて助かる」


『いえいえ、これぐらい天才の私には楽勝ですから。――それはそうと、しおりさん? 何だか元気ないように見えますが、何かありました?』


「へ?」


 ドヤ顔でポーズを決めた後、急に素面になってユッキーは首を傾げた。この表情の切り替えはアバターならではだ。


 俺の後ろにいた石田は急に話をふられた事に驚いて、アタフタしていた。


「べ、別になんでもないよ! 元気元気!」


 石田は慌てて否定して、笑顔でガッツポーズを作って大丈夫だと主張する。しかし笑顔は引きつっていて、説得力がない。

 石田は嘘をついたり、隠し事をしたりが本当に苦手なようだ。


 対してユッキーは自分で聞いておきながら、どうでもよさそうに銃を構えて遊んでいる。そんなきちんと聞くつもりもなかったようだ。



『ま、そう言うならいいですけど――って、研究所で職員を虐殺している男がいるんですけど、大丈夫なんですか? さっさと逃げた方がいいと思いますよ?』


 下で暴れている佐藤の映像を見たのか、ユッキーが嫌な顔をしながら逃げるように促してきた。



「そいつは佐藤。協力者だから安心しろ。あと漫画では俺の部下だったらしい」


『えー……もし味方でも私仲良く出来そうにないです。今もスプラッターな死体を量産していますし』


 ユッキーは心底嫌そうな顔をすると、タブレットの画面の半分がどこかの映像に切り替わった。

細長い机がいくつも並ぶ会議室のような部屋に、白衣や青い制服のようなものを着た人が血まみれで転がっている。ただ皆頭から股先まで真っ二つにされていたり、四肢が切断されていた。中には、元が何か分からないような肉片もあった。


 その部屋の中心部に佐藤はニヤニヤと笑いながらフラフラと立っている。そして日本刀の刃先をその部屋で唯一生き残っている白衣を着た男に向けていた。男は青ざめ、足を切られたのか這いつくばって殺人鬼から逃げようとしていた。



『どこ行くんだよ、主任様よぉ……まだ足の筋肉しか切ってねぇぞ? 逃げるんじゃなくて、抵抗した方がいいと俺は思いますぜ? ヒヒヒヒヒ!』


『ちくしょう! なんで急にこんな事しやがった! 今までの殺しをもみ消してやった恩を忘れたのか、快楽殺人鬼が!! 犬畜生でもまだ恩を覚えているぞ! そもそも――』


 男は逃げられないと悟ったのか、佐藤に罵倒を浴びせる。

 勿論そのようなものは効果がなく、佐藤は一層口角を吊り上げた。



『ヒヒヒ! 久々に輪切りチャレンジやってみるか。確か身長180cmピッタリだったよな? じゃあ30cm感覚で綺麗に六等分出来るか、やってみよ~』


『ま、待て! こっちに来るーー』


 そこから男は絶叫を上げる。

 そして佐藤が心の底から楽しそうに笑った。





「っ!?」


 その光景を見た石田が口を抑えて通路の端に行くと蹲った。そして胃の中のものを吐き出した。

 俺は人体改造の過程で人の中は見慣れていたので耐性はあったが、流石に普通の高校生にこの光景は辛かったようだ。



「立花……こういった画像を流すなら事前に警告しろ」


『だって私意図せずこんな光景見ちゃったんですよ? 私一人だけ見るのは不公平じゃないですか』


 そう言ってユッキーは口を尖らす。

 こいつがこういった悪戯じみた事をして、笑顔じゃないのは珍しい。おそらく画面の中のユッキーは平気そうだが、画面の向こう側の立花はあの光景にダメージを負ったようだ。



『それでもしかして、しおりさんが元気なかったのはこれが原因ですか? 人が殺されるの知っていながら佐藤を見逃したからとか』


「まぁそんな所だ」


『じゃ、そんな落ち込んじゃっているしおりさんに朗報がありますよー』


 立花は、自分は電脳世界の住人と言っていながら人の感情の機微に敏感だ。

 普通は先程のように気づいても特に行動しないが、今回は石田を励ましに動くようだ。珍しい事に、わりと立花は石田に結構心を開いているのかもしれない


 一方で石田は吐く事は止まったものも、まだ蹲っている。

 結構精神的ダメージがデカいようだ。



『ここの研究所の記録を漁ったんですけど、相当悪い事をしています。身寄りのない子供を集めて薬物やギアの人体実験していたり、洗脳じみた事をして政府の工作員にしたりと、漫画の私達より悪そうですね。ここの職員はいない方が、間違いなく世のためです』


 ユッキーはゆっくりと、この研究所の害悪さを伝えていく。罪悪感を覚えないように、罪を忘れられるように、逃げ道を作るように。



 ユッキーの言葉に反応して石田が振り返るが、まだ顔は蒼い。


「でも、だからって死んでいい理由には――」


「そういえば、確か佐藤がここには捕まって人体実験されている奴がいると言っていたな。そいつを助けよう。立花、情報はあるか?」


 まだ石田が立ち直れなそうだったので、援護射撃を入れる。正直詭弁みたいなものだが。

 それにしても、俺もどうにも石田に甘い気がする。何故かこいつは見ていて危なっかしくて放っておけないのだ。


 それに、助けた方がいいというのも本音だ。

 見捨てるのも目覚めが悪いし、立花がいればその被験体の正体を隠して生活させるのも難しくない。





『えー……あ、居ましたよ。国籍不明、年齢推定で十四歳の女の子。この研究所で三年も実験されて、かなり精神がまいっているみたいですね。実験内容はギアと人体の融合。体切り裂いて無理矢理ギアを突っ込むって……エグイですねー』


 ユッキーは手に出した書類めくりながら女の子の情報を伝えていく。女の子の悲惨な部分をピックアップしているのだろう。


『誰も本当の名前を把握してないようで、本人も思い出せないみたいですね。被験体名アリス。これが今の彼女の――』


「え? アリスちゃん?」


 アリスという名前に、石田は反応した。

 まだ顔が蒼いが、先程よりも回復したように見える。


 そして何故石田がこの名前に反応したか、俺には予測できた。





「……もしかしてと思うが、また漫画の登場人物か?」




「はい……しかもまた考輝さんの部下です」










「あ? 考輝と、それから嬢ちゃんじゃねぇか。まだ逃げていなかったのか?」


「ちょっと被験体のアリスとかいう奴に用事がある。だからそいつは切らなくていい」


 研究所のアリスの監禁されている部屋に向かって廊下を歩いていると、丁度佐藤と出くわした。ここで会うのが意外だったようで、特に石田を見て心底驚いた顔をしている。

 ちなみに石田は俺の背中に隠れて顔だけだして佐藤を見ている。相当この男に苦手意識を持ったようだ。


 佐藤の方は相当人を切っている筈だが、返り血をあまり浴びていない。おそらくギアの力で血は柄に吸収されているのだろう。



「そうかい。こちらとしては久々にめちゃくちゃ切って満足したから、あと一人ぐらいどうだっていいけどな。それから職員は全員切っておいたぜ。ヒヒヒ」


 アリスを切るなと伝えれば少し揉めるかと思っていたが、その心配は全くの杞憂だったようだ。佐藤は非常に満足げな顔で、心なしか肌がつやつやしているような気がする。


「人切りが人を見逃すのが不思議か? お前らに分かりやすく言うと、人を切るっていうのは飯を食べるみたいなもんだからよ。腹が減ってもある程度食えば満足するのと同じだ。だから今は無理してでも人を切る気はねぇよ」


「いや、全く共感できないんですけど……」


 石田の言う通り、佐藤の考えに共感は一切出来なかった。

 だが、この男にとって人を切るのは自分達の食事と変わらないのだと感じた。この男にとって、生きるために必要な行動なのだろう。




『うわー、こうやって話を聞くと本当に狂っていますねー。気持ち悪いです』


 俺の持っていたタブレットを見てみると、ユッキーが苦しそうな顔で舌をだしていた。背景は黒く淀んで、彼女の不快感を表しているようだ。



「なんだこいつ? AIか?」


 ユッキーに興味を持ったのか、佐藤は俺から端末を取り上げると画面を観察する。


『はーい、考輝さんの後輩のユッキーと言いますー。貴方に持たれると変なバグが起こりそうなので、早く考輝さんに戻してもらってもいいですか?』


「いや、遠隔操作か。よくここまで自在に動かせるな。ま、電脳の中はどうでもいいけどな。切れないから」


 佐藤は特に何もなくタブレットを俺に戻そうとするが、ユッキーが噛みついた。顔を歪ませ、鼻を鳴らす。


『……はぁ? 電脳の中どうでもいいとか、頭に虫とか湧いているんじゃないですか? 駄立体の狂人が』


「ヒヒ、口悪りぃな。そういうのは面と向かって言えよ。切ってやるから」


 挑発に反応して、戻そうとしていたタブレットをまた自分の顔の前に持ってくる。

 佐藤の目がまた淀み始めた。



『面と向かっていますよ? 貴方の目の前にいるのが本体ですよ?』


「イヒヒヒヒ! 俺もかなり狂っているとは思うが、お前も相当なものだな! そんなに現実で辛い事があったか?」


 二人とも笑顔で言い争っているが、あまり良くない雰囲気だ。一歩間違えれば殺し合いが始まってもおかしくない。画面越しだから大丈夫だと思うが。



「あの……えっと……」


 喧嘩を止めようとしているのか、二人の間で石田がオロオロしていたが、肩を掴んで首を振る。


「やめとけ。下手に止めようとしても被害が大きくなるだけだ。それに早く目的を果たした方が良い。ここに長居はしない方がいいしな」


「は、はい」


 一先ず喧嘩をしている二人を置いて、俺と石田だけでアリスが監禁されている部屋に向かった。徐々に喧嘩がヒートアップしていたが、気にせず向かった。







 アリスの監禁部屋は廊下の行き止まりにあった。

 横にスライドして自動で開くタイプの扉で、ロックは既に立花が解除しているので、後はボタン一つで開く。


「さてこの扉を開ける前に、アリスの情報を聞いておきたい。精神的に不安定と立花が言っていたし、変な地雷は踏みたくない」


 正直、将来俺の部下になるのが立花、佐藤と変人と狂人が続いているので、どんな事を言われても大丈夫のように覚悟だけはしておく。



「アリスは基本的には感情というものを殆ど見せません。専ら暗殺任務が多かったのですが、人を殺す時も無表情でしたし。ただ、唯一秋山さんには執着心を見せていて、よくストーキングしていました。そのため読者の間ではヤンデレ型暗殺マシーンと呼ばれています。ギアは人体と融合していて、詳しくは分からないのですが飲み込んだものを自在に皮膚から取り出していました」


「……」


 思っていたより危険な奴だった。

 しかもヤンデレの対象が自分の奴とか会いたくない。まだ一度も会っていないので、惚れられている事はないとは思うが、この状況が原因で病む危険性がある。



「……まさかとは思うが、実験体になっているのを助けたからヤンデレになったとか、そんな設定はあったか?」


「昔実験されて感情を失ったって設定はあったのですが、ヤンデレになった理由は書いてなかったです。……でもこの状況だとその可能性は高いと思います」


 ハハハと乾いた笑いを石田は浮かべるが、こちらとしては笑えない。

 この扉を開ければ、一生付きまとわれるかもしれないのだ。この二十年の人生の中で、こんなにも開きたくない扉はなかった。


 俺は扉の開閉スイッチに手を伸ばして、そこから動けなかった。

 ちなみに右腕は未だに切られたままなので、左手で持った右手で押す形になっている。





「よし」


 ずっとそのままでいる訳にはいかないので、スイッチを押した。


 カシャっという音と共に扉はスムーズに開いた。ただ部屋の中は真っ暗で、中の様子は一切分からない。しかも人の気配も全くしなかった。


 中に入ろうと入り口の前に立つと、石田も横に並んだ。強ばった顔をしているが、一緒に入るつもりのようだ。そんな無理をしている姿に和みながら、部屋の中に一歩踏み入れる。

 部屋の中に入ると途端に電気がついた。どうやら動くものを感知して電気がつくようだ。


 部屋は十畳程の大きさで、四方を鉄板のような物で覆われていた。家具は部屋の隅にベッドがあるだけで、他には何もない殺風景なものだ。



 そしてそのベッドの上で一人の少女が膝を抱えて蹲っていた。


 少しくすんでいるボサボサな金色の髪が、腰の長さまで伸びているので髪で隠れて表情は見えない。また人が入って電気が点いたというのに、全く動かないし、反応も示さない。

 見ているこっちとしては生きているのか不安になる。



「ア、アリスちゃん……?」


 石田がゆっくりとした口調でアリスに声をかけるが、反応はない。

 それを見て石田はベッドに近づいた。俺もそれにつられて近寄る。



「もう、大丈夫だよ? アリスちゃんに痛い事をする人も、酷い事する人ももういないよ?」


「嘘です。そんな希望を与えて今度は何の実験をするつもりですか」


 反応こそ返ってきたものも、その声からは感情の欠片も感じなかった。確かにこれなら機械と揶揄されても納得だ。

 そんな反応に石田は唇を強く噛んでいた。



 ベッドの傍まで来てもアリスは顔を上げず、先程の返答以外の反応を示さなかった。


「残念ながら、実験を行う奴は丁度さっき皆殺しにされた。だからもう実験は二度と行われない」


 しかし俺がそう言うと、体がピクリと反応する。



「もう……大丈夫なんだよ?」


 石田は涙ぐんでいた。

 涙で鼻声になりながら、アリスの手に自分の手を重ねる。



 するとゆっくりとアリスが顔を上げた。

 しかし表情はまだ髪で見えない。



「本当……なの?」


 そのか細い声は、嗚咽まじりの声は、先程よりも人間らしく聞こえた。



「うん!」


 石田が力強く頷くとアリスは大声を上げて泣いた。


 その姿からは先程までの機械のような印象は全く感じなかった。









 その後、アリスが落ち着てから簡単な事情説明と自己紹介を行ったのだが、どうにもアリスの様子がおかしい。石田の話よりも明るいのもそうだが、時折この場にいない誰かと話しているような仕草を見せていた。

 石田もその様子に気づいているようで、困惑した顔をしている。



「改めまして、アリスだよ! 考輝にしおり……助けてくれてありがとうね!」


 アリスは元気よく、笑顔でお礼を言った。

 立ってみると石田よりも少し身長が低く、体も身長の割に痩せているのが分かる。髪は金髪で腰まで伸びているが、あまり手入されているようには見えない。服は白い頭から被るタイプのものを一枚着ているだけだ。


 しかし笑顔は太陽のように眩しく輝いて見えた。



「それからね、二人に紹介したい子がいるの!」


 そんな笑顔でこんな事言われたが、思わず身構えてしまった。

 もしかして実験で精神が疲弊して、何か幻覚が見えるようになっているのかもしれない。



「それで……アリスちゃん。えっと、その子は何処にいるのかな?」


 石田もどう対応していいか分からず、言葉を選んでいるようだ。一応笑顔は浮かべているが、冷や汗をかいている。



「ちょっと待っててね」


 アリスはそれだけ言って俯く。

 俺と石田は行動の意図が分からず困惑していたが、直ぐにアリスは顔を上げた。



 しかしその顔には先程までの笑顔は消え、まるで機械のような無表情になっている。

 先程のアリスとは、まるで別人のようになっていた。



「――、驚かれていると思いますが、落ち着いて聞いてください」


 声こそアリスだが、話し方が全く違う。更には最初に会った時のように感情が感じられない。



「私はアイリスと申します。簡単に言ってしまえば、この体は二重人格でアリスと私がシェアしています。混乱していると思いますが、一先ず私の無礼な発言を謝罪させてください。考輝様、しおり様、先ほどは助けていただいたにも関わらず、あのような発言をしてしまい申し訳ありませんでした。また私達を助けていただき、心から感謝致します」


 そしてアリス――アイリスは頭を下げた。

 まだ状況を整理できた訳ではないが、どうやらアリスは二重人格のようだ。流石にこの一連の発言が演技だとは思えない。


 石田の方をチラッと見るが、石田は首を振った。

 どうやら漫画で二重人格の設定はなかったようだ。


 性格もそうだが、どうにもアリスは漫画の内容と大きく違う。もう少し長く実験されていたらまた変わったのだろうか。



「非才な身ではありますが、この御恩には肉の一片、骨の一欠けらまで余すところなく使って答える――、もうアイリスちゃん固いよ! ただ頑張りますでいいんだよ!」


 アイリスが喋っていたが、途中で口調が大きく変わる。おそらくアリスに変わったのだろう。

 二人の性格に大きく違うので見分けるのは簡単そうだ。喋り方から表情までここまで違うと、どちらかと言うと姉妹のように見える。話しているのは同一人物だが。





「まぁまずはここから出て――」


 丁度俺が喋っている時、部屋の外から銃声が聞こえた。

 まだ遠いようだが、方向としては佐藤と立花が言い争っていた方だ。


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