04 始まり
「……魔王の居場所は、ギルド参加者以外には伝えられないんだ。
だからあたしも知らない。
ギルドは、ここから東にしばらく行った街にある。
街に入ればすぐわかるよ」
「ありがと」
なるべく短い、事務的な礼。
すぐにでもギルドに行かないと。
「ちょっと待って!」
「……何」
「絶対に倒してね、魔王」
力強い声。でも悲しい言葉だ。
この人は諦めてしまってるんだ。
自分じゃ魔王には勝てないって。
なのに望みを捨てられないんだ。
「倒してやるよ、必ず、何をしてでも」
──結構歩いたな。
やっと街に着いた。1時間くらいかかったな。
教会の周辺はひどい荒れようだった。
建物はほとんど崩れ去って、人々は地面で眠り、
笑顔は無かった。
街と大違いだ。街は活気に溢れ、商人達の声で賑わっている。
何キロも離れていないのに。
確かにギルドは目立っていた。
この街でひときわ大きな建物がギルドらしい。
でかすぎ。
建物のてっぺんには旗がたなびいている。
ギルドのマークだろうか。
十字架のようにも見える。
行こう。
やることは変わらない。
こんにちは
小夜寝草多と申します。
ギルド発見!
異世界での最初のできごとは、
崩壊した教会のシスターとの会話でした。
自分が勇太と同じように異世界に送られたら
どうなるやら。想像もできません……。
次回は更にとっつきやすい話にできたらと思います。
ここまで読んでくださった皆様、
ありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いします。




