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【不動産】探しているのに無いじゃない~時間をかけ血眼で探しながら、たくさんの有給とお金を無駄にして学んだ家探し~【実録】  作者: roctan


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37 引っ越しと猫

 今回は”家探し”というテーマからズレますが

 ”猫と引っ越し”について

 気付いたことを語らせていただきたいと思います。


 大昔から”犬は人に、猫は家につく”と言われており、

 狭い場所に隠れて出てこなくなったり、

 新居に馴染めず脱走する猫もいると聞きました。


 我が家も引っ越しが決まり、

 荷物の梱包が始まった時から

 猫たちは大量の段ボール(大好き)にはしゃぎつつも

 異常事態が起こっていることを察しているようで、

 どこか不安げな様子を見せていました。


 そして迎えた引っ越し前日。


 ペットの移動については、

 ほとんどの引っ越し業者は生き物の運搬を請け負っておらず

 自分で運ぶのが一般的となります。

(別途料金で請け負ってくれるところもあります)


 うちは以前述べた通り、転居先が車でも電車でも

 1時間ちょっとのところだったので

 前日のうちに自分たちで運ぶことにしました。


 一緒に前泊した子どもたちによると、

 雄猫はケージの中で丸まりながら

「……俺たち、捨てられたんでしょうか?」

 という絶望のまなざしで見ていたそうです。


 雌猫は元来勝ち気な性分ということもあり

 すぐにケージから出すよう訴え、

「これは一体なんのつもりなのか」

 と問いただし不機嫌さをふりまいていた、と。


 そして当日は、出入りの少ない場所にケージを置き

「君たちは安全なところで伏せていたまえ」

 と語り掛け、待機させていました。


(どんなにききわけのよい、人懐っこい子でも

 ペットをちょろちょろさせておくのは厳禁です。

 引っ越し業者さんの邪魔になるだけでなく

 開けっ放しのドアから脱走する可能性があります)


 引っ越し作業の間(荷物の搬入中)は、

 オスの猫は終始ビビりまくって

 ケージから顔を出すことはありませんでしたが

 雌猫の方はすぐにしゃしゃり出てきて

 興味津々に作業を見ていました。


 それも終了し、引っ越し業者の方々が帰った後も

 雄猫はケージから出ようとせず、

 話しかけると小声で返事をするくらいでした。

 (エサはちゃっかり食べていました)


 雌猫のほうは手伝うような邪魔するような感じで

「ともかく、今晩眠れる場所を確保しよう」

 と必死に荷物の梱包を解く人間たちに混ざり

 ”この段ボールの匂いを嗅がせてよ。

 中身を当ててみましょうか”

 ”お布団を踏む仕事は任せて!”

 といった風に、興奮しながらも

 楽しそうに過ごしていました。


 雄猫の方も、夕食後にはそろそろと現れ、

 おっかなびっくり室内のパトロールを始めました。


 私たちはとても不安だったので

「ここからは歩いてはいけないよ。

 もうここで暮らすんだよ」

 などと彼らを説得し、様子を見ていたのですが。


 猫たちはしだいに落ち着きを取り戻していきました。


 雄猫は2,3日、娘のベッドの下を本拠地にし

 トイレと食事の時だけちゃっかり現れましたが、

 雌猫は初日から家じゅうをパトロールしまくり

 夜は以前同様、私たちと一緒に寝ていました。


 やがて、それぞれがお気に入りの場所を見つけ

 雄猫は庭を眺めることができる出窓に、

 雌猫は家族を見下ろせるリビングの棚の上に

 寝ていることが増えました。


 1,2週間経つ頃にはすっかりなじみ、

 いろんな場所の床でごろんと転がり、

 猫なりに”ここで暮らすのか”と察したようでした。


 別に外に逃げようとすることもなく

 (外を見るのは大好きですが)

 エサもオヤツもモリモリ食べていました。


 トイレについても、雄猫と雌猫はそれぞれ別にあり、

 旧宅では二匹とも2階に置いていたのですが、

 仮住まいでは間取りの関係で、

 雄猫のトイレは2階、雌猫のトイレは1階にあります。


 それでも最初に彼らを案内し

「ここにトイレがあるからね」

 と教えただけですが、どちらも以前同様

 一度も粗相することなく、

 自分のトイレを使ってくれました。


 とりあえず大きな懸念は去りましたが、

 ひとつ学んだことがあります。


 うちの猫は”家に着く”のではなく、

 ”家具につく”、ということです。


 最初は不安そうにしていた猫たちですが

 見慣れた、自分の匂いの付いた家具が搬入されると

 その様子はガラっと落ち着いたのです。


 お気に入りの猫用ベッド、クッションはもちろん、

 定位置だったソファー、タンス、ベッド、布団。

 たくさんの家族の私物や洋服など。


 匂いが”価値基準”となる彼らにとって、

 家の中が自分や家族の匂いで満たされると

 木造が鉄骨になろうが壁紙の色が変わろうが

 ”……ま、いっか”となるようでした。


 引っ越しを機に捨てるつもりだったソファーカバーなど

 取っておいて良かったなあ、と思いました。


 布団類もクリーニング等して搬入したいところですが、

 彼らの一番のよりどころになっていたため

 そのまんま運ぶのが無難と思われます。


 これを機にいろいろ新調したいと思われますが

 猫飼いの引っ越しは旧宅の匂いも、

 出来るだけ一緒に運ぶと良いのかもしれません。


 なお、うちは仮住まいの間取りや構造上、

 脱走しにくかったり猫が入り込む余地がなかったため

 事故にならずに済んでいる可能性があります。


 なので引っ越しの際には、匂いの運搬だけでなく

 脱走予防や危険な隠れ場所のチェックなど

 いろいろ気を付けることをお勧めいたします。



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