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詩全集4

見えないものは全部魔法「」

作者: 那須茄子
掲載日:2026/05/21

魔法なんてないよ

君はいたずらの中に何かを隠した

そんな風な笑みで

僕を夢見がちな本の虫だと言う


それでも僕は魔法はどこかに

ひっそりとあると思っている

素性を隠し日々魔方陣を描いて魔法の修行をする

魔法使いはいると信じて疑わない


もしも僕が魔法を使えるとするなら

君がなくしたあの大切にしていた

花飾りを

僕が復元させてもっと

君に似合うようにバラ色を添えたいと

思う


だけど

君は首を振って

「そんな都合のいい奇跡はないよ」と笑うのだろう

夕暮れの窓辺でほどけた髪を指先だけで整えながら


きっと僕はうまく言い返せなくてページの端に小さな呪文を書く

誰にも読めない文字で

君の明日が少しでも笑えるものならそれでいいかっ、と


雨の日に濡れた靴も

眠れない夜のため息も

消してしまえる力じゃなくていい

ただ君が

自分を嫌いにならない程度に


魔法なんてないよ

たぶん君の言う通りかも

それでもだけれども

名前を呼ばれただけで胸が熱くなることや

何気ない言葉で救われることを

僕はまだ説明できない

見えないものは全部魔法と名付けても

別に間違ってないんじゃないかな

見えないものは全部魔法「」


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― 新着の感想 ―
見えないだけで  世界は小さな魔法で満ちている  そう気付けたなら  きっと  (*^_^*)
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