28.アトラス国編 〜彼女の真実〜
リエラは手紙を読み始めた。
エラント国の古語で書かれている。
あまり、古語を知っているひと以外には知られたくなかったんだろう。
リエラへ
あなたがこの手紙を読むなんてことあるのかな?
きっとあなたがこの手紙を読む時私はいないでしょうね。
まず、あなたを国外追放してしまってごめんなさい。
あなたをこの国から追放する以外で守る方法を思いつかなかった。
どれだけ辛かったか想像しても仕切れない。
本当はあなたが笑顔になる先を見たかった。
これからもずっとあなたの成長を見届けたかった。
好きな人とか大事な人とかはできた?
見てみたいな、でももしこのままアトラス国で暮らしてたらあなたを死ぬまで王妃という名で縛り付けることになる。
でも、ずるいことに私はあなたの未来を知っている。
だからこそ、これでいいと思った。
王妃としてでも戦力としてでもなく貴方自身の幸せを掴んで欲しかったの。
バーデンくんとラシエルくんだっけ、、
未来を見た時に見たのリエラ幸せそうね。
本当によかった。謝ることしかできないけどあなたがどんなことを選んでも私はあなたを信じて背中を押します。
ずいぶん勝手な母親でしょう?
それでもね、リエラあなたのことを忘れることは一生ありません。
本当に今まで幸せだった、ありがとう。
リア•セレスティアルより
リエラは目に涙を溢れさせた。
「こんな、、ずるいじゃん、、」
リアは未来が見える初の魔法使い。
それが遺伝したのかそれとも父親からか、、
リエラはオッドアイだった。
「あなたはなぜこのことを知ってるの?」
「ーリエラ騙すようでごめん。ただ、俺は、、知って欲しかった、、あなたのお母さんの思いを、、俺はリエラの従兄弟だ」
「え、、?」
黒髪にあ、、黄金の瞳、、、
ラシエルは自分の顎に手を当てて何か考えている。
「初め会った時は気づかなかったけど、魔力の量を調整している点や白の髪、黄色の瞳で気づいた。知られたらあの扉の解析にも付き合ってくれないんじゃないかと思って隠してた、、」
「そうだったんだ、、」
「少し昔の話をしてもいい?」
「はい」
リエラはひっそりと息を呑みライトの話に耳を傾けた。
「小さい頃、俺は体が弱かった。当時この国では医療が発展していなくて移る病気だと思われていた。家族に突き放され山の奥で暮らしていた俺は時々来てくれるおばさんが救いだった。つまり、君の母リア•セレスティアルだよ」
「お母様が、、?」
「あまり、覚えてないと思うけど俺とリエラは会ったことがあるんだ。小さいからほぼ、兄弟のように遊んだよ」
「、、、」
「未来を見える君のお母さんは俺が移る病じゃないと知っていた。だから一回、俺の家族にも話をしにいってくれたことがあったが俺の家族は信じてはくれなかった、、」
「そんな、、」
ライトは少し笑った。
「まあ、結局家族はもういないしそもそも体が弱かっただけで感染するものでもなかった。でも、気持ちはわかる。あのとき君のお父さんの俺のお父さんどちらが次の王になるか争ってた時期だからね。感染したら困るだろうし、、
実際あのとき自分自身も分かってなかったし、、」
「ごめん、、」
「なんでリエラが謝るんだよ」
「あの時のことあんまり詳しく知らなくて、、あんま覚えてなくて、、国外追放されたときのほうが衝撃で、、」
「あの、国外追放ってことは元はアトラス国出身だったの?」
突然ラシエルが会話に割り込んできた。
「そうです」
「ふうん、、」
「なんです?」
「いや、そういうことかと思って」
「はあ?」
ー殿下は何を考えて、、突き出そうと!?、、真剣に考えて、、、もう、頭働かない、、
こんにちはウタカタヒトリです。
今回はリア編です。
リアは未来を見通せる魔法を使った初めての魔法使いでした。
だからこそ、国のために自分の出身地から離れてアトラス国に行った経験があるからこそリエラには自由に生きて欲しいという思いも強く本気でリエラのことを守ろうと思ったそうです。
読んでいただきありがとうございます。




