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校長~ブラックと化した学校先輩~

タイトルに深い意味はない。

で、そのまま冒険者学校にGoする。


まずは入学式があるので、すぐに職員室に向かう。


この学校は結構歴史が深い学校である。まぁこれは後にしておこう。


ガラガラと扉を開けて中に入り、自分のデスクの椅子に座る。

ひそひそ声で隣の前田君が話しかけてくる。


『ちょ、先輩遅いですよ……校長先生キレてますよ』

『え、マジで?今何時よ』

『丁度入学式の開始予定時間10分前ですね』


おい、大分遅れてるじゃないか。


『大丈夫だ。言い訳は考えてあるからな』

『大丈夫ですか?』

『ああ、問題ない』


いざとなればポーションを無料配布すればいいからな。俺のポーション残量は10トンあります。


で、校長室前にやってくる。


「失礼します!」

「入れ」


校長の声が重苦しく響く。校長は80歳を超える老人だ。老人ホームに入ってろといいたいが、魔術師としてかなり強いので校長の席に座っている。


「君、今日を何の日だと思っているのかね?」

「入学式であります!」


軍隊か。


「それでは、今君は何故遅刻してきているのかね?」

「生徒を助けていたのであります!」

「ほう?それは本当かね。証拠は?」

「神崎先生であります!」


神崎先生が移動していったのをこの老いぼれはわかっているはずだ。


「ほう。彼女が出ていったということはお前ひとりでは助けられなかった、と言う事かね?」

「いえ、我が校の女子生徒が男子生徒に襲われていたので、しっかりと神崎先生に『指導』をしてもらうためであります。彼女は自分の目で見たものしか信じませんからな」

「なるほど。それでは今回の件はこれにて終了だ。我が校の恥を一つ消し去ってくれた事に感謝する」

「ありがたき幸せ!」


なんだこれ。なんだこの茶番。


「で、そろそろ本題に入る」

「はぁ」

「まず、今回の生徒についてだが――豊作だ」

「おお!それはそれは」


なんか悪役っぽい会話してるが全然そういうのは無い。うちの学校は明鏡止水、清廉潔白をモットーにやっています。


「で、今回、豊作すぎてAクラス枠が足らんのよ」

「……はい?」


どんだけ豊作なんだよ。100人以上いるってのか?


「だから特別にSクラスを設ける。まぁ今回が初めてだがな」

「……なんか嫌な予感がするのですが……」


校長がニカッと笑ってこう言い放つ。


「Sクラスの担任お前な」

「はあぁあぁ?ちょちょ。Cクラスの話は」

「そっちは前田先生に代わってもらった」

「前田ぁぁぁぁぁ!!!」


俺の怒りが有頂天になった。


「というかそういうなら花形である戦士とか魔法使いにしたほうがいいんじゃないですかね?いや一般論でね?」

「だってそいつら忙しいじゃん?Sクラスは本当に才能あふれる奴しかいないからできるだけ先生には多くの時間ふれていてもらいたいんだよね。うん。と言うわけで比較的暇なお前頼んだ」

「ポーションの供給だれがやってると思ってるんですか!」


校長の机に腕をたたきつけ抗議する。


「決まっちゃったモンはしょうがないね」

「………仕方ないですね。給料とボーナス弾んでくださいよ?」


冒険者学校の教師は給料とボーナスは国から支給されるのではなく、学校から支給されるのだ。よって給料とかもこういう風な時は上がる可能性があるのだ。


「それかポーションのリッター価格上げてください。出来れば市場価格ぐらいに」

「それやったらうちの学校潰れるからね?分かってる?」


俺のポーション(最低品質)はリッター100円ぐらいで買い取ってもらっている。市場に流せばリッター2300円はかたいぞ。だが俺のポーションをばら撒くと他の錬金術師の首がキュッと締まるので、学校側に買い取ってもらっているのだ。


ついでに最低品質でも部位欠損ぐらいは治療できる。本気で作れば死者蘇生の薬とか永遠に生きれる薬とかも作れるが面倒なので作らない。そもそも作ったってそんなに意味はないしな。


「じゃ、もうすぐ入学式なんで準備よろしくね」

「はい……」


とりあえずがんばるか。上の無茶ぶりはいつもの事だしな。


久々(3日くらい)の投稿。

嬉しいダルルォ!!?(自己顕示欲。はしたないね)

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