妖魔
食事を終え、一緒に片付けをしている時に聞いてみた。
「ミィって、人と何が違うの?」
「住んでるところと種族ですかね」
「違う。そうじゃなくて、なんか魔法みたいな人間には使えない技みたいなのはあるの?例えば“ふぁいあぼーる“とか“えくすぷろーじょん“とか」
「その“えくすぷろーじょん“が何かわかりませんが、特別な力ならあります。妖術と言うんですけど説明が少なすぎましたね、妖魔についてもう少し話しましょう」
ミィはそう言いつつ落ち着いた声で話し始めた。
「妖魔は人間が生まれる遥か昔から存在しており、さまざまなものを作り出した存在です。人間を含め命という概念を作り出したのが妖魔です。和乃さんが思っているような魔法はありませんが、新しいものを作り出すことができます。」
でも猫に変身できていたのはなぜなのかが気になった。
「それは、妖魔全員ができます。日本で言う1+1=2のようなものです。子供の時に教えられます」
だからなんで思考が読めるんだよ。
「あと、妖魔はつくった存在の力を使えます」
「つまり?」
「例えば、木をつくり出した妖魔は木を生やしてきたり、木を操作できます。」
なるほど。私の想像している魔法のようなものか。
一回でいいから見てみたいな。
「…和乃さんの想像しているような素晴らしいものではないですよ」
その時のミィの表情はとても暗く、感情がこもっていに気がした。
ミィはそんな表情がなかったかのようににっこりと笑い、
「ちなみに猫耳と尻尾はなくせますよ」
と言った。
私も深く考えずに
「じゃあなんでつけてるの?」
と聞いていた。
後悔している。この時私はもっと彼女のことを見ておくべきだったと。
とても、後悔している。
「その方が人間という種族は喜ぶと教えてくれた人がいたので」
「私は落ち着かないけどな」
「そうですか。じゃあ取りますね」
そう言い猫耳と尻尾を消した。
驚いたな、、、
すごく綺麗だったのだ。
いつもの口調や耳に気を取られすぎて気が付かなかったけど、
よく見たらすごく綺麗と思った。




