ハンバーグ
昼休み
私を見る視線が突き刺さる。
ヒソヒソ話す声が聞こえて来る。
「あれだよね。氷の女王って」
「そうそう。誰も寄せ付けない氷の女王」
「今時女王気取りって恥ずかしくないのかね」
全部聞こえてるよ。くだらない
私はその場から逃げた。
ご飯食べなきゃ
ご飯を食べる場所を探した。
屋上は先客がいるし、体育館裏は汚いし、トイレは言うまでもないな…
「しかたない。教室で食べよう」
教室に入ると視線が突き刺さる。
またヒソヒソと声が聞こえる。
わたしは何も聞かなかったふうに自分の席座った。
弁当箱を開ける
メニューは朝とあんまり変わらない
ご飯に焼き鮭、味噌汁はなかったけど、サラダが入っていた。
鮭を一口食べるとミィの言葉が思い浮かぶ。
『なんでって、助けてくれたからに決まってるじゃないですか』
信じていいのかな…
いや、だめだ。信じちゃいけない、絶対に。
こいつもどうせ同じだから。
「冷めてても、美味しいな」
でも料理は美味しかった。
「あ、お帰りなさい」
「…ただいま」
「ご飯の準備をしているので、できるまで待っていてください」
「うん」
帰ったら人がいるってのは新鮮だな。
この感覚は久しぶりだな。
さて、できるまで勉強でもしますか
勉強は嫌いではなかった。
別に好きでもないけどね。
「…さ……のさん……和乃さん、起きてください」
「う…ん……え!?」
しまった寝てしまっていた。
恥ずかしい。寝顔を見られた。
りんごのように顔を赤くしていたら、
ミィが突然笑い出し、
「可愛らしい寝顔でしたよ」
と言った。
一度顔を洗ってからテーブルに着くと、とても美味しそうなハンバーグがつくられていた。
見ればわかった。絶対美味しい。みんなも食ってみ、飛ぶぞ。
あれ?私は誰に話していたのか………まあいいか。
「ハンバーグが好きなんですね」
「え?なんでそう思ったの?」
「だって、今ニヤニヤしているじゃないですか」
なっ、そんなにニヤニヤしてたかな。
まあハンバーグは好きな料理Top3に入ってるくらいには好きだけどさ。
今日で2回も恥ずかしい顔見られたな、
これからは気をつけよう。
「いただきます」
「はい。どうぞ」
ハンバーグに箸をつけて一口。
口の中に肉汁が溢れてきて、火はしっかり通っているけどパサパサしていないとても美味しい味だった。
「ふふふ」
「な、何よ」
「いや〜とても美味しそうで良かったなと思いまして」
私顔がわかりやすいのかな?
だからあの時ミィは考えていることがわかったのかな?
私はこれから気をつけようと胸に誓った。




