プロローグ
大変長らくお待たせ致しました。
本日から第2章の投稿をはじめていきたいと思います。
ただ1つの人影がその空間に佇んでいる。
そこに近づくのはそれよりもはるかに小柄な人影だった。
いや、前者が大柄なのかもしれない。
はたまた、両方か……
2つの影は淡々と事務的に話をする。
「原初姫ともあろうお方が俺様なんかに協力してくれるなんて嬉しいこったぁ」
「『俺様』に『なんか』って自尊心高いのか低いのかどっちなのやら」
言葉だけ聞けば平和な会話なのだが、どちらも顔に笑顔は見えない。
「それよりも協力者は私たち含めて4人であってる?」
「あの方を含めりゃぁな」
「あの方は気まぐれだからね」
むしろ、互いに警戒しあっているようにも見える。
「そういえば、どうだ?仲間が封印された気分は?」
「そんなにかな。どうせ封印なんて解けるし」
「そうか?そんな簡単にいきゃぁ人生苦労なんてしねぇぞ」
「まぁ、あなたには関係ないしね。私は私の、あなたはあなたの目的のために」
「そうかよ。俺様も好きにさせてもらおうか」
2つの人影はそれぞれ逆の方向に動き出す。
「目的が違うからって、しくじるなよ。タマシイさん」
「様と呼べ、ゴーレ卿」
「なんでだよ――」
「2度はないぞ、ゴーレ」
「……わかりましたよ、タマシイ様」
とある2人の平穏はもうすでに崩れかけているのかもしれない。
まだ崩れていないにしろ、もうそれは……すでに動き始めてしまった。




