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幼少期7

更新おそくなりすみません。

冷たい風が、山から吹き降りてくる。

リドル辺境伯領は南北になっており、南は海辺に面しており交易が盛んだ。

北は、がルネスト王国との国境で、険しい山々に囲まれた山岳地。

リドル辺境伯邸があるのは、その領土の中間よりやや北。

山々に囲まれた盆地にあるため、雪はめったなことでは降らないが気温はとても低くなるが、私はそんな空気がとても気に入っている。



そんな冬のある日、リドル辺境伯邸の訓練場からは、金属と金属がぶつかり合う音が響く。


「フェリア嬢、もう少し踏み込みを前に!!」


私は言われた通り、先ほどよりも少し前に踏み込んで、模擬剣を横になぐ。

相手は、やすやすと自分の模擬剣で防ぐと、私の剣をはじき返す。


7歳の時に、兄が帝国騎士養成学校へ入学した。

本来であれば、嫡男である兄は帝狼学園(ていろうがくえん)へ入学し、領地経営学やらなんやらを学ばなければならないはずなのだが、脳筋すぎてそれは無理だと家族で判断した。

幸い、弟が経営学に対し大変優秀であったのと、本人も領地経営に興味を示していることもあり、兄には父と同じ帝国騎士団を目指してもらうことになった。


その兄が入学して2年、友人を連れて長期休暇を領地で過ごすことになった。

シーズンオフの現在、父は帝都でお仕事がある為戻れないが、母と弟と私は領地に帰ってきている。

5歳のときの体術や剣術を習いたいという私の願望は、あっさりと両親に認められたのである。母には「それでこそ、リドル家の女です!!」と誇られた。

幸いにして前世でも何か武術をやっていたようで、頭では理解できたが考えることなく体を動かせるようになるまでには、少し時間がかかった。

ただ、私の頭の中には、この世界の体術にはない動きもインプットされているので、時々弟に驚かれることになるが、気にしない。


今は、兄の友人であるシエルに剣術のお相手をしていただいている。

普段、一緒に訓練をする仲間だと動きが何となく読めてしまうから、新しい相手との訓練はとてもワクワクする。


キンキンと打ち合う音と、地面を滑る音。

動きに合わせて、少しずつ乱れてくる呼吸。


相手は兄と同じ14歳だ。

だから、9歳の私が正攻法で勝てるとは思わない。


一度大きく息を吸って吐く。

剣を正面に構え、足を肩幅に開く。

シエルに目線を定める。


しばらくそのまま二人で目線を合わせたまま動かない。


フッと自分の構えていた剣の切っ先を右に少しずらす。

少しだけできた隙に、シエルが打込んでくる。

この世界の剣術であれば、その剣を自らの件で受け止めはじき返してから相手に切り込む。

でも、そんなのは力の差がありすぎては押し負ける。

私は、振り下ろされる剣の見ながら、肩幅に開いていた左側の足を軸にして右側の足で半円をかくようにしてよける。

そうすると、振り下ろされた剣の脇に体が移動する。

受け止めると思っていた相手がよけたことにより、相手に大きな隙ができる。

私は大きく隙のできたシエルの腹に向かって剣を右から左へ降ると同時に、左足をシエルの体の横に来るよう踏み込んだ。


とった!!


と思ったとき、ぐっと息が詰まるような感覚に襲われ、気づいた時には後方に体重が傾いていた。

ちらりと視界に入ったのは、私の腹にシエルの足があること。


あぁ、蹴られたのか。


そう思ったときには、地面に背中から倒れ、ゴン!と後頭部に痛みが走った時には視界がブラックアウトした。

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