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47.池のほとりの激戦・2

昨日は投稿できずすいませんでした。

若干遅刻してのログインだったため、やはり俺以外のパーティーメンバーは全員揃っているようだ。



「なんかさー。この辺にボスみたいなのいないのかなぁ。」


「そうだな。この辺りでネームドをまだ一度も見ていないし。」


俺がそう言うと、みんながやっぱり、という顔をした。


「どうりでいくら倒しても魂が出ないはずだよ。」


この中で〈識別〉を持っているのは俺だけなので、ネームドを判別できるのはのは俺しかいない。

他の人は魂が落ちないことに対しておかしいと感じても、確証が得られないのだ。



「でも、あの池の近くにいた魔物は明らかに統率の取れた動きをしていた。あの場にネームドが隠れていた可能性は高い。」


「でも、魔力察知には何も引っかからなかったわよ?」


「範囲外から戦闘を見ていた、もしくは、俺と同じ〈魔力遮断〉のスキル持ち、ということはあり得る。」









そんな話をしていると、後ろから声をかけられた。


「おっ!今朝ぶりだな。」


そう俺たちに声をかけてきたのは、タカアキと同じ黒いライオンの姿をしたガイだ。当然パーティーメンバーも一緒で、その中には今朝攻略組(笑)を口で負かした、辻斬鬼の姉御もいた。


「おお。お前らも池に行くのか?」


そう聞くと、ガイはニヤリと笑ってこう言った。


「いや、そこにはもう用は無い。俺たちは別の目的がある。」


目的ってなんだ?…と聞きたいところだが、まあ無理だろうな。多分俺たちの探しているものと同じだろう。ネームドの場所をそう簡単に教えてくれるわけも無いか。


「ははっ、そんな顔すんなって。ちゃんと教えてやる。池の周りで大量発生してる魔物を全部倒すとボスが出てくるんだよ。」

ガイが教えてくれたのは、まあある程度予想は出来る条件だった。

やはりボスがいたか。

そいつがネームドだろう。だが、


「トンボとカマキリのこと?それなら既に結構な数倒してるんだけど…」

そう。それなら俺たちも条件を満たしているはずなのだ。

だが、あの戦闘の後、急いであの場から離れたとはいえ、何も感じなかったことからして、まだ何かあると考えるべきだろう。


「まあ、これ以上言うのは面白くないだろう?まあ、ガイの言った『池の周りの魔物』ってのはそいつらじゃあ無い、とだけ教えといてあげるよ。」

答えじゃねえか。


「そう言うなスノウ。つかそれもうまんま答えだろうが。」

ガイが俺と同じことを言う。


なるほど、この人がスノウさんなのか。

掲示板でたまに見かけるけど、知ってる人だったとは。


「よく考えてみることだね。あの場所自体もヒントになるよ。」


そう言って一行は森に入っていった。


「まあ、取り敢えずまたあそこに行くことになるわね。」


「1日で同じ場所を3往復かー。」


「サクッと行こう!ガイたち追い越しちゃおう!」


それは無理だろうが。今朝の宴会で見せてもらった時、ガイは俺たちよりもレベルが高かった。21だったか。他のメンバーも同じくらいあるはずだ。すでにレベルアップしていてもおかしくは無い。


「気持ちの問題だよ!それくらい速く行きたいよねっていう。」


まあ、そうだな。ささっと行きましょうかね。




もう道中は楽勝だった。何体かトカゲや蛾が出てきたりしたが、俺たちが歩みを止めることは無い。


intに全振りしたけれど、威力は後少しだな。

トカゲにウインドソードを2発当てると、HPバーが数ミリのこる。あと1回レベルが上がれば、2発で仕留め切れる気がする。そうすればソロでここに来ても大丈夫な気がする。


俺としては、あまりパーティーに頼りすぎることにはなりたく無いので、平日、ソロでこの森に潜ってレベルを上げておきたいのだ。今はメンバーの中で一番レベルが低いからね。


そんなことを考えながらも、魔法の詠唱は止めずに突き進む。




もう一度やってきた池の周りには、カマキリもトンボも居なかった。


魔物を倒しまくったことで、セーフティエリアとして開放されたのかとも思ったが、そんなことあるわけが無い。


その考えが正しいということを、レナの呟きが証明した。


「やられた…」


どういうことか、と聞く前に、俺たちの周りの草が蠢いた。

それと同時に、俺とレナ以外の実体のあるメンバーが草に巻きつかれ、上に持ち上げられていく。




冗談じゃねえぞこれは。

この草自体が敵なのか?と思ったが、〈識別〉に反応が無い。


識別を阻害するタイプの魔物か、この草を操っている奴がいるか。

直感だが、俺はどちらが正しいのか、すでに理解していた。後者だ。

草が動き、視界が一瞬開けた時に見えたのだ、この蠢く草を囲む木々の枝が動いているのを。


「ドアイアドだ!周りにある木全部にいる!」


〈ハマドアイアドLv.20〉敵対

〈ハマドアイアドLv.20〉敵対

〈ハマドアイアドLv.20〉敵対


この森の中で、なぜここにだけスペースがあるのかと不思議に思ったことはあったが、まさかスペースの周りの木が全部魔物だなどと誰が思うだろうか。



みんなに巻きついていた草が、振り子のようにみんなを揺らし始めた。

何をするかを悟った俺は、すぐに魔法を唱えた。


『リリース!』


草が根元から切断され、開放されたメンバーがドサドサと落ちてきた。



しかし、落ちてきたのは3人。


タカアキ、ナツキ、コウのみ。



「あー、ごめんなさい…」


まさか、と思い、声が聞こえた方に顔を上げると、



目に入ったのは、

幾つもの木の枝に体を貫かれたキキョウの姿だった。





プレイヤー名:〈トウキ〉

系統:〈不死系〉

種族:忌魔アボミナLv.21

HP…420

MP…380

str…13(+7)[+24]=44

int…47(+3)=50

vit…13

agi…23[+8]=31

dex…20

soul…8

SP…0

【装備スキル】

[詠唱短縮・微]

【特性】

〈忌まわしき者〉

【種族スキル】

〈幻影Lv.10〉〈禁術Lv.5〉

【通常スキル】

〈風魔法:剣戟Lv.28〉〈識別・改Lv.7〉〈魔力遮断Lv.9〉〈錬金術Lv.6〉〈剣術Lv.6〉〈自然体Lv.6〉〈残心Lv.1〉

武器1:なし→鉄の剣

武器2:なし

盾:なし

頭:なし→精霊の仮面

胴:なし

足:装備不可

装飾品:なし→精霊の鞘

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