第19話 真犯人
皆川「沙織ちゃん、
私は公開レッスンに参加したけど、
殺されないのよ、、ごめんね、、。
私は健くんの友達だから。」
沙織 「、、、、え?、、、、」
加奈子「 健君は、若くて才能の溢れた 絵描きの大先生、画家、巨匠なのよ。
そして、あなたの血が 必要なの。
いつもは私が病院から持ってきたヒ素を健くんに渡して、それを女の子が飲んで死んでから、唇を切り裂いて 血を取りだして、その血で赤い花を描いていたのよ。」
沙織「え、、、」
沙織は健に身動き出来ないように、体を抑えられ、ナイフを向けられる
沙織「イヤッ」
健「ナイフで沢山刺すなんて、美しくないからね。生きていた時のまま 美しく死んで欲しかったんだ。そして彼女達の赤く何かを欲しがる魅力的な唇を、切ったんだ。だから安心して滅多刺しなんかにしないからね
」
健が沙織の唇の近くにナイフを寄せる
健「もう僕達時間がないだ。沙織ちゃんのお兄さんとお仲間が、必死になって犯人探ししてるでしょ? 捕まるなんてごめんだよ。赤いシリーズを完成させて、億単位のお金が入ったら、大河原先生を殺して、加奈子ちゃんと僕は海外に住むんだ。」
沙織「...私公開レッスン出てないし、、
私がなんで殺されるの..?」
健「公開レッスンなんて出ようが出ないが関係ない 若くて綺麗な女をみつけるための手段のひとつに過ぎなかった
館長のお休みの日が土曜だから、土曜に事件を起こして、あの人引きこもりがちだったから、刑事に、館長に疑いの目を向けさせて、
あははははっ
上手くいった、思い通りにことが進んだよ
館長は、精神を病んで、美術館を辞めていった。館長は今、警察署の取調室で連日、取調べられ、問いただされているようで、警察にお前がやったのかって、もし問い詰められたら、そうですって、わたしがやりましたって、そろそろ館長がそう言ってくれたらいいなって思っているんだ」
沙織「..ひどい...
岩谷叶実だって..学芸員になって いずれは将来は画家になる夢だってあったのよ。
今野ようこだって、北川青葉だって、そして日高月詩だって、みんな 絵画に癒しを求めて 大河原さんに習いたくて 来たのに..
殺すなんて.. 残虐非道 人間のすることじゃないわ!
友達になれたと思ったのに....
殺人犯だなんて....」
健「さて、お話の時間は終わり。
そろそろ絵を描かないと」
健は冷酷で鋭く、気が狂ったような猟奇的な目付きに変わる。
健「きみを僕のものにするんだ、そしてついに作品が完成すると思うと興奮するよ。 でも全く効いてこないね、、薬。」
沙織「え?!」
健「さっき美術館のカフェでお茶した時の、君のコップに、ヒ素入れておいたんだけど..まだ効いてこないみたい。遅いな今回。」
沙織がショックで 薬を吐き出そうと、苦しそうに何度も嘔吐するが、なにもでない
沙織「パパ.....」
沙織が震えと涙が止まらない
健「もう時間ないから、、君の唇から切るね。はじめ痛いかもしれないけど、すぐに済むから そのうちに薬も効いてきて気持ちよくなってくるからね。大丈夫だよ。ちょっとの我慢だよ。」
鋭く光るナイフが沙織の唇に触ろうとした瞬間
後ろから大きな男が、健くんに覆い被さった!
ナイフが床に飛ぶ!
本間「松下健! 殺人容疑で現行犯逮捕する!!」
沙織「あっ、、、本間さん、、、、」
涙
沙織は力が抜けてその場に崩れ、座り込んだ
涙もとまらない
本間「沙織さん、もう大丈夫ですよ。すみません、もっと早く助けに来れず。。
ホテルの最上階のバーのマスターが証言してくれたんです。
皆川沙織が、若い20代の男とあって、赤い
絵の話をしていたと。
松下健の顔写真を見せたら、この子ですと、マスターが証言してくれました。」
遠くからバトカーのサイレンが鳴る
柳林がパトカーから降りて、犯人に近寄る。
柳林「松下健、皆川加奈子、殺人容疑で逮捕する。」
柳林が 松下健、と皆川加奈子の腕に手錠をかける。
健「....あとひとつで 完成したのにな....
歴史に残る傑作を観る貴重な機会を 刑事さ
ん あなたが 人々から奪いましたよ。」
健が無表情に しかしやっと正々堂々と何か人に自己主張、表現できて嬉しいといった表情で、柳林に言う。
加奈子「マスター、、おしゃべりね、、。これじゃぁ、他のBARで待ち合わせすればよかったわ。あそこのバーの夜景が好きで、つい あそこでいつも誰かと待ち合わせしちゃうの。仇となったわね。
でも..大河原先生は..京都に旅行に行ったのね..」
加奈子が疲れきった表情の中、少しだけ微笑みをみせる。
そして、加奈子は武の方を見ると、うつむき加減に言った
「健くん....ごめんね、私が先生に逃げるように促したの。わたし..これ以上、罪を重ねること出来なかった...」
健は加奈子の方を無表情に少しだけ見ると、何も言わずに、また顔の向きを戻した。そして本間に連れられて行った。
沙織「パパ、、泣」
柳林「沙織 大丈夫か?」
沙織「こわかった、、」
柳林「ごめんな、ごめんな、ほんとうに。ごめん。。もっと俺も近くについていてやりゃよかった」
こうして、
難題事件は解決を迎えた。
つづく




