その6 トモハル編
長編恋愛ファンタジー DESTINYの主人公アサギの双子の妹・マビルの恋人トモハルによる口説き文句です。
■キーワード1 『雪』
「マビルの肌は白いから、外に降り積もっている雪みたいに清らかで。……その赤い痕が映えるなって思ったんだけ……どっ!? 何顔赤くしてるの!? お互い様だろ!?
雪は降り積もれば、白くなるけど。時間が経つとこっちは白くなるどころか赤くなるけどね」
■キーワード2 『月』
「月? 俺が月みたいだって? ……そうかな、そんなこと言われたの初めてだよ。マビルは、そうだな。マビルだね。
遠くから光を放つ星も、優しく照らす月も、朗らかに降り注ぐ太陽も叶わないから、マビルだとしか言いようがないかな、うん」
■キーワード3 『花』
「マビル。マビル。マビル。マビル。マビル。
この世でたった一つのマビルっていう名前の花が、これからも俺の隣で咲き続けて居てくれますように。大好きなマビル、欲しいものはなんでも手に入れて、必ず喜ばせて……あぁ、違うか。
俺が居ればいいんだったね」
■キーワード4 『鳥』
「違うよ、マビル。どうして鳥を見ているのかって、それは。
この鳥、マビルの瞳の色と同じ。あっちの鳥は髪の色が同じ。……そう思っていただけ。
一番可愛い俺の鳥は、ここにいる」
■キーワード5 『風』
「俺もマビルの髪、好きだな。ふわふわしてる、風でふわってなって、うなじが見えるとか色っぽいよね。マビルの香りが届いたりとか、突風に驚いて小さく叫んで瞳を閉じたりとか、スカートがぴらってなって太もも見えたりとか。
……ただ単に、うん。マビルが好きなだけだった」
■キーワード6 『無』
「マビルが、死んでしまった時のこと、稀に思い出すんだ。
身体が動かなくて、何も考えられなくて、呼吸するのもままならなかった。あの時、誰が俺を助けてくれたのか記憶すらない。
……だからもう二度と、離しはしない。あんな思いは、たくさんだ。必ず護る」
■キーワード7 『光』
「自分が光かどうかはわからないけど、でも。
マビルが影で俺の傍から離れないで居てくれるなら、それでもいいや。でも、光はマビルで俺が影だと思うんだ。
……もう決して、離れないから。嫌がっても、離れないから。覚悟しなよ?」
■キーワード8 『水』
「あはは、ごめんごめん。気持ち良さそうに眠っていたから、悪戯したくなっただけ。
その身体についている水滴は。タオルで拭く? それとも熱で乾かす? 熱で乾かすなら、もっと濡らさないと水分が足りないかもよ?
どうするの、マビル」
■キーワード9 『火』
「手首を噛んで、って伝えたのに。仕事中は駄目、その声と表情は俺にしか見せたら駄目だってあれほど……。
それとも何かな、それ、ワザとなの? いいの? 知らないよ? 火に油を注ぐ、ってコトワザがね、日本にはあるんだよね……」
■キーワード10 『時』
「今願うことは。 来世でもマビルに出会えますように、それだけかな。
大丈夫、また俺は探しに行くから。必ず探し出すから、動かないで待て居てくれればいいんだよ。アサギの補佐がなくても、俺は愛するマビルを迎えに行く、ここに、誓うよ」
前のマビルと合わせてお読みいただければ、幸いです(’’)




