第26話:龍魔王の降臨・凄まじき風魔龍の力
その頃、城下町のレセプトにて
パリウスとロジャノとエリクトピ国王が魔族が放送している映像を窓のような水晶でみていた
ロジャノが状況をパリウスに確認をしている
「イテミスが以前より強くなっておるのに山羊男を倒し切れていない」
「違うな、あいつは押していたのに逆転されてるんだ」
パリウスが山羊男に危機感を募らせる
国王は山羊男に不快感と悩みの種を感じ人間側のトップ戦士に尋ねる
「お主たちは山羊男を倒す自身はあるか?」
パリウスは山羊男が強かろうと関係ないと返し
「ご心配なさらずに、私の異能は相手の強さに無関係に防ぎます。ロジャノの攻撃手段が奴に効くことが証明できれば勝機はありますよ」
ロジャノは「たわけが」とパリウスに返し
「わしの技が通じぬなどと不安を漏らすでない…いずれ奴とは戦う未来化もしれんな…」
「イテミスは我が義理の兄の仇であるが山羊男があそこまで強いと先がわからんな…できればわしがイテミスを討ちたいから、わしとしては今回はイテミスの方が勝てばいいが…」
****第3ラウンド
キャベツは長引く戦いに怒りを浮かべ口が半開きになる
その口は山羊にはないはずの前歯が見え食いしばっている
「お前の行動はお前だけのせいじゃないことはわかった…しかし繰り返されも困るからこの際、魔族は絶滅させると判断した。人間達も暴力や力を肯定した種族が俺に消された結果を噛みしめてもらう。」
「…ただ意味もなく死ぬがいい…魔人は一人残らず…」
イテミスは大笑いして木の枝を翼のように広げ葉っぱの羽を生やし浮き上がった
「がっはっはっ!神の手により生まれし龍から生まれた我らにそこまで言ってのけるとはな…」
「歴代の人間の勇者や英雄もそんなセリフは言うまいて…」
「今から身の程を教えてやる。山羊は所詮、龍の餌にもならんことを…」
「亜人達は通常は1系統しか魔法は使わない…なぜなら創魔龍以外の九源龍が亜人をつくり血肉を鳥なり魚なりに魔法と共に練り合わせ製造したからだ…」
「理由は龍族が滅び、創魔龍も空の果て(オゾン層のこと)に溶けて不在になり残った8体の九源龍たちは手下がいなくなったから亜人を作った…風見族が風の魔法しか扱えないのは風魔龍の特徴が色濃く反映されているからだ…」
「だが魔族は龍の王である創魔龍の血肉から創られた魔法生物が原種であるため既存の種を改造して生まれていない至高の品種なのだ。さらに個体差の得意不得意もあるが全ての属性の魔法も魔族は使える。」
「だから龍の系譜である我らに他部族が跪づくのは当然だが奴らは自覚しない…」
「その魔族を絶滅させるなど、大それたことを…傲岸不遜で何と身の程知らずな…いい加減にせぬかぁああああ!!」
キャベツは英雄と勇者に反応し
「人間の出身の戦士か?奴らはお前と恐らく変わらん。守る側か攻める側の出身の違いだ。どちらにしても負ければ誰も関心を失い、周りに期待されて敵を倒すための踊らされた存在だ。」
「ただ周りより強い力で悪目立ちしているだけか権力者の広告塔や鉄砲玉に利用されてるだけだ。そして対処が中途半端だ…」
「お前たちを何度か倒した時代に全滅させればよかったのだ…勇者の連中は何の解決にもなっていない…人間は敗者の国に冷酷なはずなのになぜ魔族を消さない?」
「もっとも、勇者でも英雄でも俺に牙を向いたら消えてもらうがな…そいつらを送った連中もすべて一緒にな…」
イテミスは“ここまでだ”と発言し
「今からその生意気で命知らずな態度をへし折ってやるぞ!減らず口を叩いたことを後悔させてやる!」
「ぬぁああああ!!」
イテミスの体表が龍の鱗と木目が合わさったような見た目に変化していく
辺りの空気が歪んで見えるほどの魔力が放出されるのだった
イテミスは人の姿は残しつつも龍の特徴と木の特徴を持つ龍と樹目の魔人とも言える姿に変貌した
「風魔龍の記憶が少し読めるぞ…脳がすでに木になり働かなくなっていたから自我や意識としては死んでいたようだが…風見族を奴隷として餌にしたり使役していたようだな?」
「もっと古い記憶では弱い龍を顎で使い逆らえば餌にしていたようだ…創魔龍に仕えていた頃も見えるな…おお、これが創魔龍の姿か…風魔龍の5倍は大きく見える…全長100mくらいか?」
キャベツは龍について苦言を言う
「風見族は創造主であり食い物にしていた神木を崇めていた訳か。家畜が人間に感謝するようなものだな…」
「龍も結局は魔人と同じか?同じことを繰り返すとは何も学ばないのか?同じ例を何度も聞かされるとうんざりしてくる…お前たちは龍がいいと思うのか?」
「その辺は武力に頼り植民地を支配する人間も同じだがな…反吐が出るのは人間はそれを国益や正義や名誉と自分達を正当化する。お前たちと違って堂々と略奪を肯定しないから余計卑劣かもな…」
イテミスはにやりと笑い
「その通りだ。龍となった魔人にすべてがひれ伏すがよい。感謝してほしいものだ。いや…しろ…それが魔人以外に生まれた者の義務だ…」
イテミスは羽ばたくと風が直径100mほどの結界をキャベツを中心に広がった
それがじりじりと狭まり直径が30mくらいになった
風の壁がキャベツを逃がさない牢獄となった
「風魔結界:風界!」
「これは結界術の一種で上級の魔法だ。俺様は今まで下級の魔法しか扱えなかったからな…」
「しかし風魔法に関しては今やどのマスターランクの魔法使いより上だ。世界最高の魔法使いの前魔王ノフィスよりもな」
「なぜお前は閉じ込めたと思う?」
キャベツは長話についに怒りを態度に現した
「終わりだ…お前の話は自分のことばかりだ…墓すら立てるのは許さん…誰かが立てても壊す…」
「違うぞ?これから人間や魔人ですら一生の内に届かぬ神の領域の力のお披露目の始まりだ。」
「例え全世界の達人魔法使いが一致団結しても不可能な神の御業…」
「早く死ねれば、悲惨な目に合わずに済んだものを…ここまで耐えた貴様が大変気の毒だ…」
「だが…お前がいたから存分に試せる。すぐに壊れてはサンドバックにならんからな。」
そう言った瞬間イテミスが上空から大きな白い球を空中からチャージするように出現させ大量に落とした
それは圧縮空気の球でありキャベツの真上で爆裂したのだった
「空縮爆砕」それを連発だ
激しい爆裂が逃げ場のない結界の真上で連続で起爆し続ける
「パアアアアアアアァン」
連続で風船が大音量で割れるような音が響き続ける
キャベツは風界の結界を自分を砲撃能力の歪んだ空間の弾で包み発射してよろめきながら無理やり脱出したがイテミスが竜巻をキャベツを捕え身動きを封じる
「かませ犬が逃げては困る。まずは左右からだ」
「風衝破弾」それを二つ」
イテミスは両翼を羽ばたくと二つの衝撃波の塊が風と共に発生し大玉のように迂回してキャベツを挟んだ
それは巨大な銃弾が左右からぶつかり砕け散るようにキャベツを挟みながら衝突した
「バシャア!」空気が張り裂ける音が響き渡る
キャベツの装甲にヒビが入りきしむ音が鳴り内側から「パキパキ」と何かが折れる音がした
そのままキャベツは倒れこんだ矢先
「動きが止まったところを全身にくまなく…」
「絶界虚空!(ぜっかいこくう)」
キャベツの周りが真空状態になり5秒後にそれが解除されて気圧が元場所に戻ろうとして全身に襲い掛かる
「少し贅沢すぎるが食い物が草だけでは寂しかろう?息ができなくなった後に内向きに爆縮するフルコースだ。」
「ドォン!」
大砲を打ち鳴らしたような音が空気の張り裂けるような激しい音が響いた
それにより全方位から大砲を撃たれた衝撃が走り装甲は亀裂だらけになり…
「ゴミは潰して捨てないと袋がもったいない。次は上から…」
間髪入れず上空から気圧を地上の生物なら死に絶えるレベルでかける
「神空鉄槌」
「ゴォン!」
直径30mほどの透明な空気の塊が上空から降り注ぎ大きな透明な丸太で柔らかい土を打ち抜いたように地面を陥没させたのだった
とてつもなく強大な圧力が硬い岩場の地面と共にキャベツに襲いかかる
イテミスは指をふり新空鉄槌をその穴に連打をかける
「まだまだ欲しかろう?褒美として受け取れ。ホームレスに同情して小銭を投げる人間など及びもつかない懐の深さよ。」
「ゴゴゴゴゴゴォン!」
硬い岩場の地面が砕ける音がしながら粉塵が舞い上がるのだった
あまりの衝撃に岩場の地面がバキバキと地割れのように割れる
キャベツは猛攻を受けながら死にゆく者の目になり始めていた…
(飼い主に蹴られてそのまま死んだ方が世界や俺にとってよかったのか…?)
(なぜ俺は山羊男と呼ばれる存在になった?こういう連中と戦って余計苦しむためか…?)
「ふむ…威力が大きすぎて状況が見づらくなる欠点があるな…これは後で対策を考えるとしよう…」
イテミスは舞い上がった粉塵を風で払いキャベツが這い出すの待っている
「貴様がそれくらいで死ぬのか?生意気な口をまた言ってみろ。卑しい家畜め。山羊は全て殺処分だ。あの顔を見たら貴様を思い出すからな。ありがたい善行よ。」
「しかし、奴と殴り合えば上回る体力を得る…中距離・遠距離で攻め続けるのが吉か…流石に死んでても全く不思議ではないが…」
穴から出てこないことにしびれを切らしたイテミスは上空から覗こうと思うが警戒してしまう
しかし好奇心と不安に負け、ついに覗いて見てしまうがキャベツはいなかった
「何?消えた…いや側面に穴があるな?地面を横に掘ってまさか下にいるのか?」
そう思った矢先に側面の穴から手が出てきて砲撃能力を行使し手のひらから発生させた歪んだ空間の砲弾が左顔に命中するのだった
「ゴシャッ」
「ぐぁっ!こやつ!隠れてただけか!」
しかし龍の力を開放したイテミスは強度が高い魔物に変身せずとも顔が強く殴られた程度で済む
だが頭がふらついて地面に降りたところキャベツはイテミスがひるんだすきに“浮遊能力”で穴から浮き上がり近くに着地した
「さっきのはお前が殺したロックオークの分だと思え…」
「そしてこれからは俺の怒りの分だ…」
キャベツはイテミスに近寄り“浮遊能力”の射程にいれイテミスを浮かべた瞬間に砲撃能力を至近距離で連射した
「グシャシャ」という内側から悲鳴のような音と共に砲撃の威力が増していきイテミスの肉体が陥没していく
イテミスは苛立ち“フー”と息を吹き鳴らすと突風でキャベツを吹き飛ばしながらそれを推進力に距離をとった。ちょうどふくらませた風船の根元を離したようである。
「風魔龍爪・連!」
イテミスは腕を何度も空中でひっかき大きな風のカッターをキャベツに乱れ切りのように放ち続けるが…
「もう、効かん…風のまとまった力の“分散能力“をさっきの圧力の攻撃で俺は得た…」
キャベツにあたる前に風の魔法は散って弱弱しくキャベツに当たるのだった
それは山羊男を動かすほどの力もなかった…
イテミスは龍の目になったことでキャベツの様子に気づく
(こいつ…薄々感じていたが魔力が一切無い…どういうことだ?魔力が無いのにこんな存在がいるのか?しかも戦いながら間違いなく能力をどんどん自分で増やしている…)
「貴様は何なのだ?神か?悪魔か?」
キャベツは面倒そうに答える
「どちらも知らん…お前や人間の妄想に付き合うのは終わりだ…お前の夢は少なくとも大勢には悪夢だ。早く覚めるべきだ。それは酔っ払いの寝言やいびきより悪い…そして誰にとっても悪魔なのは魔人や龍だ…」
****魔王の娘の恐怖
その頃、魔の山では
魔人たちは映像を不安げに見ていた。山羊男という未知の存在に恐らく誰も勝てないであろう龍の力を得た魔人の代表のイテミスが奇妙な見た目の山羊男に決着をつけきれていない
その様子を嘘か現実化わからない様子で呆然と見ていた
「イテミス様が弱いわけがないよな?なんでこんな間抜けな見た目の山羊男を仕留めきれないないんだ?」
「俺達が行っても山羊男に勝てないって意味だよな?偽の映像でもないよな?どうなってる?」
ルナムは声を荒げて魔人たちに危機を伝える
「お主達、今すぐこの山を離れるぞ?イテミスが負けたら奴がこの山に来るかもしれん…」
「ルナム様?心配しすぎですよ?逃げたら逆にイテミス様に殺されますよ。それに風魔龍の伝説はご存知でしょう?一日で雷魔龍に従っていた龍の派閥の街を一つ消したって。まだそれを見せてませんよ?」
「お主達…もうよいわ。少し、外で空気を吸ってくる…」
ルナムは宮殿から飛び出して魔の山の洞窟の非常ルートに入り魔の山から脱出をするのだった
***セアフスなど簡単に消し去る風魔法の奥義
「風聖」
イテミスは自分の周りに風の防御魔法をまとい始めた
「これから俺様の切り札をお見せしよう…セアフスで試すつもりだったが特別だ…」
「まさか、貴様に使う羽目になるのとは…」
キャベツは苛立ちながらも結界を自身に纏う様子を考える
「自分も危ないからガードをかけてるのか?つまり次が奴の一番強い技だということか…」
イテミスは力を集中し始めた
「過去に存在して風魔龍のみが扱えた風魔法“望郷風化”をここで行う。未曾有の大災害だ。」
「かつて、風魔龍が敵対した雷魔龍の味方をしていた龍族の街を1時間もしない内に住んでいた中小の力を持つ龍達ごと灰燼にした大魔法…」
キャベツはもういいと下を向いた
「お前たちはどうやら他の存在を殺せることを力と考えるようだな…支配者の資格がないと判断した。よって魔族以外もその兆候を見せた種族も滅んでもらう。」
ロックオークの集落が台風に閉じ込められたように風が吹き始めた
「龍化法!」
イテミスは龍の姿へと変身し木だった風魔龍が木の呪縛から解放されたように生身に戻っていく
体長20m以上の4本足の立派な深緑の色の龍になった
「お前には的がでかくなるだけだから控えたが下準備に必要なのでな…」
「これでまだ驚くなよ?」
「さっきの圧力攻撃か?違うな…下準備に変身するのは起こせる風の量を増やすためか?」
キャベツが考えたその時だった
イテミスが空気を吸い込みついに放たれた
「風魔龍法:望郷風化!」
「ビュォオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
とてつもない風の渦が発生し土砂や瓦礫を巻き上げミキサーにかけらたように集落を包み込んだ
集落にあった家や建物は10秒もしない内に風化していく
風の流れは全てイテミスがロックオークを切り裂いた風爪を帯びている
上空から風を風魔龍と化したイテミスが暴風を吹きつけしゃぶしゃぶ鍋のように地面から吹きあがった風をまた上空から下へもどしドーナッツのような気流の循環を作り出した
キャベツは巨大な砂や石、砕け散った瓦礫が舞い上がる光が見えない衝突の世界に閉じ込められたのだった
キャベツはその循環に飛ばされながら装甲能力も細かい魔法を帯びたチリや砂の衝突で火花を散らしながら削られていく…風の滝つぼのように、そして全ての存在をすり砕く風化の有様がごくわずかな時でそれが起きていた…
「そうか…この感覚…思い出した…飼い主の名は近所の人間にギノと呼ばれていた…ギノに蹴られて死ぬと思った時の感覚だ…俺はまた死ぬのか…」
望郷風化は10分ほどで終了し岩場には岩がなくなり更地だけが残ってしまったのだった
何もない平らな平地になりロックオークが住んでいた痕跡はキャベツと共に完全に消えてしまった
****勝利宣言
「思ったより反動があるな…少し休むか…」
イテミスは離陸して着地してあたりを見回す
「手を焼かせおって…ふふふ…はははは!初回でこれなら上出来ではないか!」
「しかし、これでこの世とこの時代に俺様を超える存在はいないことが証明された。人間がさっきの山羊男より強いなどあり得ないからな。」
「明後日まで休んだら次はセアフスだ。全世界は今日の俺の戦いを目撃し魔王と認めるほかないだろうな。フフフ、もはや過去に俺様を撤退させた忌まわしき屈辱であるパリウスもロジャノも絶望する他あるまい?」
その瞬間だった
「ドォオオオン!」
「ぐあ!なんだ、爆発…?新手か?」
爆撃が直撃し羽が破れ飛行力が鈍ってしまい回復するまで飛べなくなったイテミスは上空を見渡すと装甲がボロボロであちこち剥げたキャベツが浮いていた
「なに?どういうことだ?なぜ…」
「俺はお前の暴風の攻撃を受け“負荷方向変更能力”を得た。強い力に限るが俺にかかる風の力の向きを変えてさっきの術の範囲から自分から吹き飛ばされたのだ。ちょうど竜巻の流れからふり飛ばされる牛のようにコースアウトした…」
「そして浮遊でお前より上空から気づかれないように迂回して戻ってきたのだ。お前は真下を向いて魔法とやらに集中しいたから上は見なかっただろう?」
「そして強い急に衝撃を受けて、可能になったのが“爆撃能力”だ。お前は再生するからな。粉々になって焼けてもらう…」
そう言うとキャベツはボール状の歪んだ空間を物体の形にして宙に浮かべて連続で投下したのだった
「ゴオオオオン!」
「ぐぁああああああ!よせやめろ!」
キャベツは落とすのに適した形を試しながら落とし続け最後は水滴型のようなしずくの形にたどり着いた
「これはまっすぐ落ちやすいな…これでいい」
「龍は神が作ったのなら恐らく、失敗作として見捨てられた…なぜなら現代に龍はいないからだ」
「お前たちは龍の産物なのに残ったが自分たちでその立場を捨ててしまった。俺の怒りを買ったからだ。」
空爆が続き、イテミスは上半身と片腕と頭だけになり魔人に戻ってしまった
「今回は…撤退だ…失うわけにはいかぬ!俺が死ねば奇跡の風魔龍の力が失われる…それは魔族の最大の損失だ…何故だ…ノフィスといい山羊男といい…なぜ俺の前に常に先がいるのだ…なぜ俺は頂点になれない…?」
キャベツが目の前に降り立ち
「違うな…お前や龍が生まれたことがこの世界の損失だ…」
「今日がマイナスからゼロに戻った日だ。そしてお前は他人を苦しめ怯えさせて威張るゴミ以下の存在だ。」
そういって上半身に蹴りを入れて粉々に砕き散らすのだった
「ゴチャッ!」
散らばった肉体は爆撃能力で念入りに消し去った
「ゴォオン…」
キャベツは風見族を者を呼び出した
「さっきの長話の男の拠点らしい魔の山に行き魔人を全滅させに行く…できれば龍もな…見つけたら教えてくれ…奴らは強いことに甘んじて他の者を害する…」
「あの遠くから見てましたが倒したんですか…?」
「いや倒れてない…消した…跡形もないから倒れてはいない…」
「だがその前に俺が命令したせいで死んだロックオークに何かしてあげたい…全て更地になったが墓くらいはつくろうと思う…墓石になりそうな岩を10個、見つけてくれ…後は自分でやる…」
風見族の者は冷酷に敵を排除してきた山羊男の思考を理解できず
「え?ロックオークは敵なんじゃ…」
「襲ってきた連中が死ぬのはどうでもいい…しかし罰として命令を聞かせた10名は死ぬのは罰には入ってない…俺が石を投げろと命令したせいで長話の男に殺された…」
「あいつが部下を殺すと思わなかった…だからもどかしい気分だ…何かしたいが墓しか思いつかない…」
バロットは離れた場所から掛け試合をしていて金を参加者の風見族から貰っていた
「あんな戦い予想できるかよ…お前は山羊男に乗るのか?」
「ホー、ホー、これでキャベツに勝てる奴がいるか怪しくなってきたね?人間ともぶつけてボクたちに有利に運んだ方がいいかもねー」
「彼はおそらく、攻撃や相手の敵意に反応して強くなる…まさに『対抗能力』だ。戦っても誰も勝てないよね?」
もはや人間にとって厳しい状況になりつつある世界なのだった




