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宿敵と体が入れ替わったら、ずっと私に片想いしていたことがバレた  作者: zhaozhao


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21/21

第21話 ずっと、お前だけだった

どうしても、蓮に会いたくなった。


私は裸足のまま廊下を駆け抜け、そのまま蓮の部屋へ飛び込む。

部屋の中には、誰もいなかった。

漂ってくるのは濃いアルコールの匂いだけ。

明かりがついているのは浴室だけで、曇りガラス越しに淡いオレンジ色の光が漏れている。


胸がぎゅっと締めつけられた。

私は慌てて浴室へ駆け寄る。


「蓮, 大丈夫――」


最後まで言い切る前に、

目の前の光景に息を呑んだ。


風呂上がりの蓮が、

何も身につけず浴槽の縁に腰掛けていた。

正面の壁一面は大きな鏡。

片手にはワイングラス。

鏡へ向かって、次々と気恥ずかしいポーズを取っている。

その隣にはビデオカメラまで据えられ、

レンズはまっすぐ彼へ向けられていた。


「……っ!」


私の顔は一瞬で真っ赤になる。

あの体は今や蓮のものだ。

そう分かっていても、

羞恥で穴があったら入りたくなる。


「な、何やってるのよ、この変態!」


私は慌ててバスローブをつかみ、そのまま蓮へ飛びかかった。

勢い余って、

指先が彼の胸をかすめる。


「んっ……」


蓮の喉から、小さく甘い吐息が漏れた。

力が抜けるように身体が揺れ、

赤く染まった目尻は、くしゃりと皺の寄った絹のように艶めいている。


「……!」


私は感電したように手を引っ込めた。

だが次の瞬間、

逆に腕をつかまれ、そのまま浴槽の中へ引きずり込まれる。


ざぶん、と湯が跳ねた。

ローズの香りを含んだ泡が鎖骨まで押し寄せる。

耳元に温かな吐息が落ちた。


蓮はくすりと笑いながら囁く。


「……これで分かった?」

「なんで俺のスマホが、お前の写真だらけだったのか。」


私は思わず口をつく。


「でも……何十ギガもコレクションがあるって……」


蓮は少しだけ目を細め、

熱を帯びた耳たぶへそっと唇を寄せた。


「美咲。」


低く優しい声が響く。


「好きな相手を前にしたら――」

「そんなもの、最初から必要ないんだよ。」

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