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エーテルコード  作者: エトコッコ
第5章:交流

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第6話「交流会②」


徐々に距離が近づいていくファクターズとゼクスト。


皆どこか緊張した面持ちだった。


――閃とイノを除いて。


距離が縮まるにつれ、2人の表情は次第にほころび、やがて互いに駆け寄った。


ガッチリと握手を交わす2人。


「イノ! 久しぶり! 元気してた?」


閃は満面の笑みでそう言った。


「うん! 元気だよ!閃や皆さんに会えるの、すごく楽しみにしてたよ!」


イノもまた、満面の笑みで答える。


ほぼ初対面に近いはずの2人は、まるで旧友と再会したかのように自然に打ち解けていた。


その様子に、一同は呆気にとられるも、場の空気は一気に和らいだ。


そこへ、エドワードが姿を現す。


「ゼクストの諸君。わざわざオルフェまで来てくれて、ありがとう」


そう言って、丁寧に頭を下げた。


「こちらこそ。このようにお出迎えいただき、感謝いたします」


クリスが答え、イノ、クリス、サムも続いて一礼する。


ワンテンポ遅れて、アークも慌てて頭を下げた。


「ヨハン総帥から話は聞いている。約束どおり、こちらはDDには一切触れず、調査もしないと約束しよう」


エドワードは、ゼクストに向けてそう告げた。


「ご配慮、感謝いたします」


クリスは丁寧に応じる。


「あっ、でも写真くらいならいいって言ってたっスよー」


アークが後頭部で手を組みながら、気軽に付け加えた。


それを遠くで聞いていた、無類のメカオタクである黒須は、小さくガッツポーズを取っていた。


「あ、あと……ヨハン総帥からプレゼントを預かっています」


そう言って、イノはバッグから1本のワインを取り出す。


エドワードの表情が、一瞬強ばる。


ドイツ産のワイン――

“アイネ・リーベ”。


それは、ワイン愛好家のエドワードが最も好む品種だった。


非常に希少で高価なワインであり、滅多に手に入るものではない。


ヨハンからこのワインを贈られるのは、これで3度目だった。


1度目は、アリスが誕生した時。


そして2度目は――アリスが亡くなった時。


エドワードは、本心では受け取りたくなかったが、ゼクストや他のメンバーの手前もあり、静かに受け取り、礼を述べた。



ゼクストは軽い身体検査を終え、オルフェの施設内へと入る。


その間、ファクターズはフォームから制服姿へと着替え、彼らを待っていた。


ファクターズは、それぞれ自分の“好きなもの”を用意していた。


ニャンダルフリークな閃は、最新機種のBW SP。


もちのすけ大好きな怜は、もちのすけのぬいぐるみ。


写真撮影が趣味の音は、普段から使用しているスマカ。


本当はテツを連れて来たかった烈だったが、ぐっすりと眠っていたため、愛読書であるコミック、空手道一直線の第1巻を持ってきていた。


これは、音のアイディアだった。


そして――

ついに、対話の瞬間が訪れる。

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