黒い虫
※ タイトルから分かるように、気持が悪くなるイメージの詩です。どうかご注意を。
◇ ◇ ◇ ◇
黒い虫は大嫌い。
夏になると時々出てくる黒い虫。
不法侵入者のように突然目に入る。
黒い虫 黒い虫 大嫌いな黒い虫。
蟻のように小さな黒い虫
目障りなのでやっつける。
感触が嫌で素手ではしない、紙で殺す。
だけどもし黒い虫が話しかけたら?
「お願いです。私もこんな姿で生まれたかったわけではない。どうか大きな強いあなた様、見過ごしてください!」
いえいえ、そんな事いわれたって……
「お願いです、お願いです!」
「だったら勝手に居座らないで!」
「申し訳ありません、でもそれが僕の習性なのです」
「! ならば殺す!」
こんな風にこいつと会話ができたら
私はどうしよう?
私は罪悪感でいっぱいになるだろうか?
虫は心がないから殺せる。
心がない小さき生物は見捨てられる。
生物を大切になんて嘘・嘘・嘘!
ならば人間になれ!
好みのイケメンになれ!
だったら好きになれるかもしれない。
ああ、うっとうしい黒い虫。
お前のおかげで悩まされる
お前のおかげで掃除ができる。
黒い虫 黒い虫。
黒い虫は大嫌い。
私は黒い虫の殺人者。
今日も殺虫剤を手にしている。
※ これは物語のキャラクターではありません。(~_~;)
大嫌いなゴ○○リにも「心」があったら?と思って書きました。