ep.6 “GWとカラオケ”
「四人で旅行?」
僕、宮本蒼は驚いた。四人で旅行へ行くことを急に提案されたからだ。だけど…、
「ごめん、二人とも。蒼と俺はちょっと先生に呼び出されてて初日以外はゴールデンウィーク中遊べないんだ。」
「そうか…。じゃあ夏休みに行こうな!」
僕が言う前に、優斗がフォローしてくれた。そう、ゴールデンウィーク中はSilensの試験があって遊べないからだ。
「ごめんね、二人とも。今度美味しいご飯でも作ってあげるから。」
「蒼のせいじゃねえよ、こればかりはしょうがない。」
結構悲しそうな顔をしながら和也は自分のベットへ潜る。
「お、おい、和也!今日はクラスみんなでカラオケだろ。ほら起きて起きて。」
「やめろよ、慎二。俺はちょっと眠いんだ。」
そんなことを言っていたが、めちゃくちゃ悲しそうな声をしていた和也であった。
~ ~ ~ ~ 〜
岩城さんに中村さん。クラスの全員とカラオケとなると、この二人も絶対来るはずだ、ちょっと中村さんは接しづらいけど、岩城さんはどんな状況でも変わらなそうなのが、僕を安心させる。
「ってか、三六人がカラオケって狭くね?」
「馬鹿か。四つの部屋に分けるんだよ。」
「それでも狭いような…。」
「気にすんな、和也。」
わざわざ四部屋予約してまで、カラオケへクラス全員で行くんだからそれほど仲がいいと言える。おまけに僕ら四人組は結構女子にモテていて、付き纏われる事が少なからずあるため、今日は、バラバラに散る作戦で行く。
「今度は四人で行きたいな。」
「寮の中でやった時先生に叱られたしね。」
「それにしても、なんで僕らなんだろうね」
「確かになんでモテるんだろう?」
それは勉強も運動も桁違いにできるからと突っ込まれるところだが、突っ込む人が誰もいない上、それは普通だと四人とも思っているため、どうしようもなかった。
「あ〜!蒼くん達!待ってたんだよ。」
岩城さんが迎えてくれる。他の人たちはだいたい集まっているようで、部屋が結構埋まっている。僕らはバラバラになり、岩城さんと一緒の部屋になる。
「蒼がこの部屋来たぞ!勝ったぜ!」
「何に勝ったのかがわからないな、玲二」
部屋にはいつも学校で勉強を教えてあげている小野寺玲二がいた。玲二も僕もまだ同じクラスの友達が少ないころから仲がいいので、寮の三人の次に仲がいいと言っても過言ではない。
「やっぱり、岩城さんと蒼って仲良いよなぁ。羨ましい。」
「や、やめてよ、颯斗くん」
「蒼も岩城さんのこと、やっぱり好きなんじゃないの?」
「やめてよ、光一郎」
鉄道の話でよく盛り上がる梅田颯斗、田中光一郎も同じだった。それと、根岸さん、高橋さん、津川さんというあまりいつもは話さない人がいた。
「じゃあ、歌いますか。」
「お!玲二が国歌歌うぞ!」
「国家なんてカラオケに入ってるのかよ」
「いっけぇ〜」
いつの間にか男子会になっていた。
~ ~ ~ ~ 〜
「も〜う、女子もいるんだし、少しは気を配ってよね、君たち。」
「「「「すみませ〜ん」」」」
「それと、歌ってばかりじゃなんだし、知らない人同士もいるから一応自己紹介と行きますか。」
確かに玲二とかは女子とあまり話した事ないだろうし、いい機会だろうな。
「じゃあ、私から!私は…」
「岩城優依、柏市立柏北小学校出身で、好きな食べ物は味噌バターコーンラーメン、趣味はアニメ見たりラノベを全巻集めたりする事です!でしょ。」
「葵くん、よくわかったね!びっくりした」
「いや、みんな聞き飽きてるから大丈夫。」
「…?まあいっか、次の人ぉ〜!」
岩城さんのこのいつもの自己紹介の定型文はすっかり覚えてしまうほど、自己紹介され、そして、見てきたから、何も見ずに言えるようになった。次は…高橋さんだ。
「高橋莉央、筑波市立筑波第七小学校出身です。好きな食べ物は……いちじく、趣味は作曲です。呼び捨てで構いませんので、どうぞよろしくお願いします。」
「すげえ…!作曲って何作ってるの?」
「J-popみたいなものを作ったり、吹奏楽とかオーケストラの曲とかを…。」
「吹奏楽かぁ。部活まだ決めてないしなぁ。どうしようかな。」
「蒼君とかだったらサックスとかいけそうだと思う…よ」
高橋さん…、莉央は人見知りみたいな感じがあったが話すと楽しい。部活をいまだに決めないままもうすぐ募集期間を終えそうになってるから、入りたい部活を見つけられたのは感謝しかない。
「次は私もいいですか?」
「いいよ〜!津川ちゃ〜ん。」
合コンみたいになってきてるぞと突っ込みたくなるくらいのテンションだが気にしないでおこう。
「私は、津川美由紀。出身小学校なんて名乗るほどでもない場所。好きな食べ物は特にないし、趣味も特にない。よろしく。」
少しクールというかかっこいい感じ?がする子だ。
「好きな食べ物じゃなくて嫌いな食べ物はなんかあるの?」
「宮本くん、いい質問ね。嫌いな食べ物はコーヒーゼリーよ。あんな苦いものより甘いものを食べるわ。」
「…」
…以外と可愛いところもあるようだった。
「はいはいは〜い!私を忘れないで!根岸柚奈、取手市立西取手小学校出身!好きな食べ物はプリン、趣味は甘いものを食べる事!」
「…面白いね。甘いもの好きなの?」
「うわ〜ん!また馬鹿にされたぁ〜!」
「前にもこの落ちを見たような…」
「最初の自己紹介のことは忘れてぇ〜!」
僕は見ていなかったが、相当やばかったらしい。さっきの自己紹介もテレビで出てくるアイドルみたいな自己紹介だったし。小野寺とかに後で教えてもらおう。
「さて。次は男子の番だな。俺は小野寺玲二、日立市立鮎川小学校出身で、好きな食べ物はカレーうどん、趣味はパソコンを使うこと!よろしく!」
「動画配信者なんでしょ、すごいよね。」
「チャンネル登録者千人しかいないけどな…」
「それでもすごいよ!」
玲二は現実逃避という名目でなぜかゲームの配信をしたりしている。千人しかいないとか言っているが五千人くらいいるはずだ。リアルの友達に見られるのは恥ずかしいらしいので一回しか見ていないが。
「じゃあ、次は僕。宮本蒼、出身は新利根市立新利根小学校、好きな食べ物はメンマ、趣味は岩城さんと同じです。よろしく」
「よっ!お眠りさん!」
「入学式のことはもうやめてよ〜。」
Silensを見て、その隊員に記憶を消されて、それで眠ってしまっただけなんだけど、いつまでもほっくり返されるのもちょっと恥ずかしい。
「じゃあ、次は俺かな。梅田颯斗。常総市立水海道第三小学校出身。好きな食べ物は肉じゃが。趣味は鉄道の写真を撮ること!」
「そしてぇ!田中光一郎!十三歳!常総市立水海道第三小学校出身!好きな食べ物は肉じゃが、趣味は鉄道に乗ることぉ!」
「…。鉄オタ良くわかんなぁい」
「「そんなぁ!」」
女子たちに鉄オタを非難されている間、曲を一曲入れておく。流石にカラオケに来たんだから僕も歌わないと。「I want to know you」は最近流行りの曲で、あなたを知りたいという気持ちが込められた一見何言っているのかわからない曲だが、雰囲気的にはちょうどいいし、多分みんな知っているだろう。僕はその曲を熱唱して、喉を枯らしてそして、カラオケでの一日は終わろうとしていた。
~ ~ ~ ~ 〜
一方別の部屋では。一見しんとしている部屋でも意外と盛り上がっていたり、和也が盛り上げたりしている中、妙な部屋が一つ。合唱団みたいな部屋があった。慎二の部屋だ。めぐる風みたいな歌詞があるあの曲やら心燃える歌が見たな歌詞があるあの歌まで。何をしているのかがよくわからない。ただ、すごく面白そうなことだけわかった。
他部屋を少し覗いてからトイレから帰ってくると何やら話が盛り上がっていた。
「ねえ?君も吹奏楽部に入らないかい?強くなれるよ」
「え?」
「吹奏楽部今年はなんか部員少なくて困ってるらしいし、莉央がみんなも一緒に入ろって言ってるし。」
「いいんじゃね?俺音楽嫌いじゃないし」
「さんせー!」
「僕は別にどこに行くか決めないまま終わりそうになってたからいいけど。」
「私はなんでもいいわ。うわ、この飲み物苦いわ。」
「じゃあ吹奏楽へ入部するぞぉ〜!」
なぜか半強制で吹部に入ることを決意した僕ら。合唱団の歌声が隣から聞こえる中、LIMEの交換も終わらせてしまい、このグループは早く解散することになった。
作者もメンマ好き、、
作者、何を書いているのか一瞬わからなくなる。
最初旅行について書こうとしたが、途中で諦め、カラオケも雑な描写で、チャッピーに頼りかけたし、吹部入れちゃうの?どうなの?って感じになっちゃってます。ネタバレすみません。




