42/58
スライム
巨大なスライムは、人間の街に到着した。
街の城壁は、意味を成さなかった。
城壁の隙間という隙間から、染み入るスライム。巨大なスライムが、全て通り抜けるのに、約1時間かかったが、入ってしまえば、あとは人を飲み込むだけ。
街の防衛戦力は、シャラザード公爵達によって、ほぼ壊滅。残っていた戦力は、冒険者数人と、門番などの衛兵たち。小さなスライムなら、戦いようもあっただろうが、その余りにも大きなスライムに、多少の火魔法など、火事に水鉄砲のようなもの。
物理攻撃も効かない。
人間に出来ることは、逃げることのみ。
しかし津波のように、スライムは押し寄せる。
逃げられず、どんどんスライムに取り込まれて、溶かされていく。
そして、人を吸収して、さらに大きくなるスライム。街の人間を、ほぼ全て吸収し、逃げた人間を追うように、人間の王都に向かって、進みだした。




