前へ目次 次へ 40/58 ギリスの葬い その光景を見ていた勇者、ここは果たして地上なのかと、疑った。地獄ではないのか、こんな事が、この様な光景が、地上で有るはずがない。無数の蜘蛛が、魔族をひたすら食べる。 頭がおかしくなりそうだった。 エリックは、ギリスの骸に、近寄る蜘蛛を蹴散らし、ギリスの首と、体を凍結させると、空中に放り上げ、風の魔法で、粉々にした。 エリックなりの葬いであった。 「僅かな間であったが、俺の仲間であった事には違いない。安らかに眠れ。」 そう、静かに言うのであった。