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狼男じゃないの?

エリックは、騎士団と戦った夜、勇者の戦闘力を垣間見た。実際は見ていないが、作ったアンデットを次々と倒したのは、まぎれもなく勇者だ。

もう少し強い手下が欲しい。ゴブ美の戦闘力は、未知数だが、元ゴブリンのレッサーバンパイアだから、そんなに強くはないのか?元種族は関係なく、バンパイアの下位種族になったなら、ある程度の戦闘力を持つのか?

強かったとしても、1人では足りないだろう。

そう思っていた。

「エリック様、敷地の結界を抜けた者が居ます。」ゴブ美が告げてきた。

「慌ててないってことは、人間じゃないってことだろ?」エリックが聞く。

「はい、エリック様と会いたいと申しております。」

「良いだろう。会おう」

一階のホールに行くと、1人の獣人が立っていた。

獣人、獣の能力を持つ人型の生き物。人間からは、モンスター認定されており、敵視されている、こちら側の種族だ。

犬型、猫型は勿論、色々なタイプがいる。いま、目の前にいるのは、狼型である。犬に似た耳と、お尻のあたりに揺れる尻尾。犬型と違いを見分けるのは、素人には困難かも知れない。わずかな形と毛並みで見極めるからだ。

獣化能力を持つ獣人だが、普段は、人の顔や体である。獣化には2タイプあり、人型のままの獣化、つまり顔や手脚は、獣に成るが、二足歩行のままの状態と、完全に獣に戻る場合。

戦闘や能力によって、タイプの使い分けをするようだ。

で、目の前の狼型の獣人は、着ている服の形や主張する胸、そして綺麗な顔をした、狼女であった。



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