第21章 大きな決断が人生を好転させる
あれから、鏡子は十分な慰謝料とマンションをもらって離婚した。癌で余命もないかと同情されたから、有利に交渉が進んだのかも知れない。鏡子が死亡した時の保険は健二がもらえるからだ。 でも、湯の里の【月のしずく】のおかげなのか?温泉のおかげなのか?リンパエステの効果なのか?あるいは、純子のおかげで、精神的なストレスが癒やされたためなのかはわからないが。2か月後の大腸癌の検査では、腸内の癌もポリープも全て消えて無くなっていたのだった。慰謝料でマンションのローン返済は、楽になって、月5万円位で住むことができるようになった。しかも、新しい恋の予感も。40歳過ぎたら、急に女最後の狂い咲きなのか?恋が無性にしたくなって、綺麗にしたら、何人からも言い寄られて。心の中では『結婚を考えよう』と思っている。45歳までは産むことが出来ると知ったからだ。諦めなかったら、いつでも人生はリセット。変えることが出来る。死や病気や耐え難い現実も、良くなるための警告。人生の棚卸しをするキッカケの1つなのかも知れない。動いて、気づいて、チャレンジし続けたら、いくつになっても青春。鏡子の「良いというものは全てやる」という覚悟が、人生の流れを変えた。信じる心が奇跡を呼ぶ。試してみよう。素直に聞いて、やるだけやってみよう。そもそも、不幸も病気も自分が生みだしたものなのだから。自分が変われば、克服出来ないものはない。「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えることが出来る」これが鏡子の座右の銘だったではないか。




