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(第1章 プロローグ)

国民の2人に1人が癌になると言われている。死亡率の一位は肺炎らしいが、癌の治療中に合併症などで肺炎になる人も多いからに他ならない。昔は癌と言うと不治の病と考えられていたが、今は60%以上が完治するようになった。早期発見のおかげだと言う人もいるが、癌なんて毎日発生していて、それを免疫力で減らしてくれているわけなので、早期という小さな目に見えないくらいの癌なら、自力で治せたのでは?と疑問が残る。寧ろ、そんな取るに足りない癌まで見つけられるようになったせいで、癌の人数が増え、2人に1人などと言う数字を叩きだしたのかも知れない。気付かなければ、いつの間にか無くなっていたかも知れない小さな癌を手術や放射線治療や抗癌剤で叩くから、正常細胞が打撃を受け、免疫が下がり、大きな疾病につながっているのではないかと、思われる知人も何人かいる。そして、結局癌では死なないが、薬害で次々に臓器をやられ、アルツハイマーや肺炎で周囲も本人も苦しみながら人生の最後を迎えるしかないというのは、どういうことだろう?

人生100年と言われているが、働くこともできない。年金は少ない。家族はいない。近所や社会との繋がりは希薄になっている。こんな状況で寿命が長くなっても、本当に幸せなのだろうか?

健康で、仕事ややることが沢山あって、何より夢や希望に溢れているなら、長生きもいいかも知れない。しかし、現実に体もあちこち不具合が出て来て、筋肉も落ち、若い頃当たり前に出来ていたことも辛くなる。頭もアルツハイマーかと思うくらい、物覚えも悪く言葉も忘れて「あれ」とか「これ」とか代名詞だらけ。頭に描く映像を言葉化できない。もちろん老い先短いこともあり、夢など持てない。病気などなってしまったら、希望など無くなって、生きているのが辛くなる。

でも、癌になる人は常識人で人に迷惑かけないよう我が儘を言わず、立派に生きてきた人が多く、癌病棟にお見舞いに行くと、患者の礼儀正しいことには驚かされる。他の、脳梗塞で倒れた人の部屋からは怒声が響き、赤鬼のように憤る患者に苦労している。半身不随か何かで、自由に動かない口とか体に憤っても仕方無いのに。本人は納得いかないのだろう。聞くと、会社経営をしていたり、仕事が多忙で不摂生して来た人が多いようだ。

病気は生活習慣病と言われるように、日々のライフスタイルや考え方でかかり易い病気が違うようだ。もちろん健康な人のライフスタイルも共通点がある。正しい食事と運動、睡眠時間と良く喋り、よく食べ、よく笑うことが肝心。ストレスや深酒、過酷な仕事は例え楽しくても病気の引金になる。死なない人はいない。病気にならない人もいない。だから、安心して生きていける。自分でセーブできない人のために病気や死という強制終了が設けられているのだから。


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