37.第34章
フードコートで夕食を食べた後、
彼女がスーパーで買い物をして帰るというので、
そのまま付き合った。帰り際、気になることがあるので、
俺が「僕だけ先に家に入るよ。公園のベンチで二人は待っててくれる」
「気になるって何?」彼女が聞いてきた。
「すぐに戻るよ。とにかく待ってて」
足早に家に向かった。
あいつが見てる仮定すれば、
家に忍び込むのでは、可能性も考えられる。
どうやって調べたか、わからないが、
この家を突き止めたぐらいだ。
後をつけたにせよ、何らかの方法を、使ったにせよ
探し出せたのは事実だ。
そして、確認したい事もあった。
俺は最後に家を出たとき、ある仕掛けをして置いた。
荷物を運ぶとき使う、滑り止め粉を薄く、
玄関とベランダと窓の棚に撒いておいたのだ。
薄く、パッと見は、よく見ない気が付かないほどで。
よく機転が効いたなと我ながら自分を褒めたい。
そして、俺の機転は成功したようだ。
さっき粉を撒いたあと、スマホで撮影していた。
見比べて見ると、わずかに、擦れたあとがある。
玄関はそのままだった。やはりベランダからだ。
鍵が開いていた。家を出るとき、鍵をしてたかは覚えてない。
ベランダに出たとき、空いてたので、
そのまま開けていたのかしれない。
粉を撒くの気を取られた。
名探偵のアニメで見た事を真似てみたかったのもある。
失敗したな。。。気を取り直して考え直す。
部屋に入ったら、何をする?
やっぱ盗聴器とかだろう。よくテレビでやっている。少し探してみるか?
素人がやみくも探してわかるだろうか?
そう思った矢先、人形の横の電気のコンセント刺さった、
スイッチ式のタップが目に入った。
なにも刺さって無いのに電気(スイッチだけONになっている)
もしかしてこれか?浴室に入ってみると洗濯カゴが動いていた。
家を出る前に見たので覚えている。
その横のコンセントにも同じスイッチ式タップが付いていた、
これもONになっている。とりあえずOFFにしておく。
勝手に入って悪いが彼女の部屋にも入ってみる。
こじんまりした部屋だ。ベット、パソコンの置いた机。
衣装ケース。ミニマリストとは言わないが、物が少ない。
ここにも、パソコンの横のコンセントにまったく同じスイッチ式タップが付いていた。
これもONの状態。OFFにしておいた。
同じものが3つリビングに戻って、最初のやつもOFFにおく。
念のため、スイッチを押すときビニール袋で、指紋が付かないようにしておいた。
名探偵アニメの見過ぎだな。。。
ただのスイッチ式タップだったら、よし。
本当に盗聴器の類なら、スイッチを切ったのでなんとかなるだろう。
実は彼女の部屋の鍵を俺は、持っている。
離婚してすぐのころ、こころを学校に迎えに行くときに、
鍵を渡された。その時に、「合い鍵」を作っておいた。
ちょっと悪い気もしたが。。。
何回か、興味本位で。勝手に家にも出入りしていた。
「俺もストーカー的行為」。。。あいつと同じだ。。。
素早く床の粉をハンカチでふき取って、
急いで公園に戻って、合流した。
何事も無かったかのように、3人で一緒に帰った。
さちには、何も伝えなかった。言っても、不安を煽るだけだろう。
家に戻ってからは、思ってたおり、こころに、ねだられて、
俺は泊まることになった。彼女は不満げだったが、了承してくれた。
さちが、バタバタと忙しく、動いてるの見ていた。
「お風呂沸かすから、先に入って~」さちに言われた。
こころに、一緒にお風呂に入りたいと言われた。
外で会ってるときは、成長、大人になったと思っていたが、
まだまだ、子供で、なんか安心した。
今だけは、家族に戻った感覚だ。
こんな団らん、のほほんとしてていいのか?
本来の目的。今後どうするか?なんも。決まってない。決めていない。
見られてるのかもわからい。
だけど、あいつのおかげで、この時間がある。
夜、自然と、さちと、ひとつになれた。ほんとに自然に。
行為の最中、あいつにミラらてる?聞かれてる?
だうか?スイッチは切ったけどな。。。
まぁっいいか。見せつけてやろう。気が付かないふりをしてやろう。
後で警察に言われて、わかったことだが、ほんとうに、もう一つあったようだ。
俺は、あいつに、決定的なメッセージを、この部屋に残しておいた。
あいつなら、きっと気づいてくれるだろう。
性格は正反対。繊細なあいつ。粗暴な俺。
でも、同じ匂いを、あいつから感じた。きっと気づいてくれたと思う。
気づいたなら、することは、ひとつ。俺とあいつは似ている。
これで、彼女、さちとは、復縁、寄りが戻りそうな気がする。
かーちゃんに、いい報告ができそうだな。
いろいろ考えて、萎えてきたとき、さちが、唇を激しく求めてきた。
舌を絡めてきた。女は、何時ぶりだろうか?
そういえば、寂しくてヘルスに行ったな。。。。
体温を感じた。さちの汗は、男を引き寄せる。
今夜は、寝れないかもしれない。




