表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/173

少女たちは楽園を夢見る

 マルーンの話によると。


「エデンの園があると言われているのはこのリパップ荒野と呼ばれる場所だそうです」

「どこを見渡しても岩肌」


 草木があまり生えていないリパップ荒野。

 私たちの拠点からはるか先にある荒野。マルーンが何かないかと必死に探していたら、リパップ荒野には夢をかなえるものがあると言っていたらしい。

 それを調べてみると、エデンの園というものにたどり着いたのだとか。


「出現条件とかはわかる? 何かヒントのようなものとか書いてた?」

「いえ……。調べに調べたのですが、ヒントらしきものは見当たりませんでした。不甲斐ない限りです……。穴があったら入りたい……」

「いや、そこまでしなくても……。要するに、ノーヒントでエデンの園をこのリパップ荒野から見つけろということか」


 ちょっと難易度あるな。


「とりあえず先に進んで考えるっすよ! なにかヒントのようなものがあるかもしれないっす!」

「そうですねぇ……。けどぉ、地図で見るとこの荒野とても広いですよぅ……」

「散らばってみればいいんじゃないかしラ」

「ボクも散らばって探すのに賛成です。どうしましょうか、イナリ様」

「でもいいけど……」


 私は懸念点の二人を見る。


「あたしは反対っす! あまり戦闘得意ではないので!」

「私もぉ……。正直、レベルは高くなってはいますけど戦闘のセンスはないのでぇ……」

「だよな。うーん、まぁ、時間はかかってもいいから一緒に行こうよ。効率的じゃなくてもいいんだからさ」

「わかりました! では、そういたしましょう!」


 私たちはとりあえず荒野を進む。

 荒野を進みながら、コメントも見ていく。リパップ荒野っていう名前に疑問を持っている視聴者の人、リパップ荒野に来たことがあると言っている人もいた。

 だが、何もなかったと言っている。


「あ、魔物だ」

「戦いですね!」


 マルーンは弓矢を取り出し、フォーチュンもバトルする構えに移っていた。目の前にいるのは大きなサソリの魔物。

 マルーンは弓を弾き絞り、矢を放つ。サソリの節に突き刺さった。


 マルーン、フォーチュンが頑張って魔物を倒すと、魔物はドロップを落として消える。私はそのドロップ品を拾おうとして近寄ると何かが目に入った。


「んだこれ。Tのイニシャルの石板?」


 石板が地面に埋まっていた。

 なんだこれ。めちゃ重要そう。


「これ、もしかしてエデンの園につながるヒントなのでは?」

「アナグラムみたいなものなんですかねぇ……」

「だとしたら作る文字はなんなんすかね?」

「さぁ……」


 この石板が意味するのはなんなんだろう。

 私はちょっと考えてみる。視聴者が感じる違和感も参考にして、少し推理してみるとしよう。


 というのも、視聴者曰く、リパップ荒野という名前に疑問があるらしい。

 リパップ。何の文字の意味もない文字列。ほかの町は調べてもそういう意味があるんだという単語がついているようなのだが、リパップだけ検索エンジンで検索してもヒットしない。

 だからリパップというものが異質なのだという。


 それはなぜなのか。存在しない文字だから。

 つまり、法則性に当てはめて存在する文字を作れということなのではないだろうか。周りの町や平原のように調べたら意味があるものにリパップという文字を並べ替えればいいんじゃないだろうか。


「リパップ……。パップリ……? いや、違うな。プリッパ……」


 どう並び替えても意味のある文字にならない。

 となると、さっきの石板だ。T。これってイニシャルにしろってことなんだろうか。


 リパップ。変換してみるとRippapu。いや、英語表現で言うならRepap。並び替えるとPaper。ペーパー? 紙?

 イニシャルにしたら意味は通じる。が、目的であるエデンと何の関係もない。旧約聖書の材質は紙であるとかそんなざっくりな意味ではない。

 となると、何かが違う。


 ……もしかして。ReではなくてLeなのでは?

 そうなるとLepap。並び替えるとapple。こうなるとリンゴの意味となり、エデンの園と意味は通じる。

 となると、探し出す文字列は。


「appleのイニシャルの文字を探してみよう」


 問題は、同じ文字があるのかどうか、だ。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ