表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天狗✖️ギャル天女  作者: 抹茶ラテ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/76

水着♪!?

「は!?」


俺の絶叫を無視して、エナエマがスイーツを頬張りながらひょいっと近づいてきた。


『……じゃ、さっそく。ホイ♪』


「え、ちょっ……!?」

視界が虹色のエフェクトに包まれた。

一瞬、全身に熱い電流が走ったかと思うと、重心が微妙にズレる。


見れば、俺の指先は細く女性らしくしなやかになり、そして……明らかに胸元に「重み」が生まれていた。

「……っ!?」

ブレザーが、悲鳴を上げるようにパツパツに膨らむ。弾け飛びそうなボタンを慌てて外し、俺は裏返った声で叫んだ。


「お前、いきなり何して……っていうか、さっきの『水着』ってどういう意味ですか!?」


「そのままの意味よ。全身に『魔導バフ』を付与した特製のクリームとオイルを塗り込んであげるわ。……私直々の施術よ? 感謝してよくってよ、桐山」


「私も手伝うーーー! 水着も貸してあげるから、早く着替えてきなさい!」

姉貴がこれ以上ないほど輝く笑顔で手を挙げる。


「よし、じゃあみんなでやりましょうか」

母さんのその一言で、桐山家のリビングは、俺を「最強のギャル」へと作り変えるためのエステサロンと化した。


「……誰か、助けてくれ……ッ!」


俺の必死の祈りは、エナエマがスイーツを咀嚼する音にかき消された。


ピンポーン♪ ピンポーン♪


非情にも、リビングにインターホンの音が鳴り響く。

モニターを確認した母さんが、こちらを振り返って楽しげに告げた。


「あら、マサくんと桜子ちゃんが来たわよ。……ちょうど良かったわね、潤!」

「……よくねぇよ!!」


「お邪魔しまーす。……お、準備万端だな潤!」

能天気な声と共に、マサと桜子が入ってきた。

憧れのココ姉貴を前にして、桜子は即座に頬を赤らめてモジモジし始める。対してマサは、ブレザーのボタンが弾けそうな俺(潤子)を見て親指を立てた。


「どこの世界に、この状態で準備万端な奴がいるんだよ、マサ!」

「いや、なんかもう……完成されてるっていうか。女子より女子してんぞ、お前」


「まあまあ、二人ともよく来たわね! 夕飯用意してあるから、みんなで食べましょ?」

母さんの明るい提案に、姉貴が凶悪な追撃を加える。


「そうそう。食べ終わったら、みんなで『水着』に着替えるんだから!」


「……水着?」

首を傾げるマサと桜子に、堀井先生が冷徹な事実を告げた。


「ええ。食事の後は、潤への全身エンチャント。……その後は桜子、あなたの番よ。ココ、彼女にも水着を貸してあげなさい」


「えっ、水着!? 私がココさんの水着を……っ!? じ、潤くんとお揃い……っ!?」

さらに顔を真っ赤にして、尻尾を振り鼻息を荒くする桜子。一方でマサだけが一人、状況が飲み込めず「はてなマーク」を浮かべ、照れながら俺の部屋へと隔離されていった。


「……先生。一応聞きますけど、なんで水着なんですか?」

俺の至極真っ当な疑問に、先生は不敵に言い放った。


「肌の露出面積は、魔導バフの浸透率に比例するの。全身エンチャントを完璧に済ませれば、防御力は『ビキニアーマー』でも十分よ」


「……は!?(二回目)」


俺の困惑を置き去りにして、夕食が始まった。

「潤、あんたの体格はしっかりしなきゃダメよ。はい、肉!」

「お姉ちゃん、これ以上食べたら水着きついから!」

『潤、このスイーツも食べなよ! 脳にも糖分よ!』


数十分後。俺と桜子は、処刑を待つ囚人のような顔で完食し、ついに脱衣所へと連行された。


---


「……死にたい」


リビングに戻った俺の姿は、メタリックピンクの極小ビキニ。

そして隣には、同じく紐のような水着に身を包み、茹で上がったタコのように真っ赤な桜子が立っていた。


「じ、潤……似合ってる、よ……」

「桜子、お前……それはもう、色んな意味でアウトだぞ……」


そんな俺たちのやり取りを見下ろしながら、先生が怪しく光るオイルのボトルを掲げる。


「いい、二人とも。これから始めるのは『全身オイル・エンチャント』。肌に直接魔力をコーティングする。……ただし、潤。あなたが美しくなればなるほど、周囲の邪念を吸い寄せる『魔寄せ』の効果も強まるわ」


「は!?(三回目)」


「つまり、最近餓魔が活性化しつつ無限に湧く。あなたはそれを、その美しさで浄化し続けなければならないのよ。……さあ、みんなで塗りたくりなさい!」


「私もやるーーー!」

「桜子ちゃん、背中手伝うわね!」


『……ジュンチン、……マジで発光しすぎてウケる……キャハッハー♡ジュンチンの取ってしまいー♪』


母さんと姉貴の歓声、桜子の悲鳴、そしてエナエマの凶悪な笑いと悪ふざけ。


混沌を極める桐山家のリビングで、俺の「美しさ」が物理的な輝きを放ち始めた――と思った瞬間、背後のエナエマに、文字通り水着を剥ぎ取られた。


「ちょっ、お前ッ!?」



本作お読み頂きましてありがとうございます。


この作品をチラッととでも

『ふふふ』、『!?』と思ってくださった方は

ブックマークとか!?

マックス『★★★★★』まで

評価あるのでポチッとしてもらえるとテンション上がります


へへへ


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ