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ゴロゴロデビデビ 〜だんでんどんだん〜  作者: くみたかつお


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29/29

路〜視る〜(1)

「おはよー」

ふああ、と自室からアラキが起きてきた。

時計の針はちょうど朝7時を指していた。


「おーう、アラキ、遅えぞ」

「おはようございます、遅いですね」

ザザが台所に、シャーベットが食器を並べていた。

アラキは起きて早々ソファに座ってテレビのリモコンを探した。

「いいだろ今日ぐらい。せっかく仕事終わったんだ。それにそこまで遅い時間でもねーだろ?どーせ」

「は?おせえよ、今何時だと思ってる」

「あ?そりゃ…寝たのが7時くらいだったから……17時とかじゃねえの?」

アラキはリモコンを探しながら、少し遅めの時間を答えた。

二人が遅い遅いと言うからである。


「バカ」

「…はあ」

「なんだよシャーベットまで。今何時なんだよ」

「翌日の7時だ」

「は?んなわけねーじゃん…お、あったあった」

アラキがテレビをつけると画面の左上には7:04と表示されていた。


「うええ……?まーじ?」

「がち」

「寝過ぎ…というか病気を疑うレベルです」

「なんで俺24時間も寝てんの?」

「こっちが聞きてえよ、ばか」

「あ、またバカって言ったな!?悪口はダメって学校で習わなかったのかよ」

アラキはソファから台所に振り向いて喚いた。


「俺もお前も学校行ってねーだろ」

「たしかに」

(あ、そっか2人とも学校、行ったことないのか……)

シャーベットは少し気まずくなってしまった。

以前知った、自分の父親のせいだと知っていたからである。

シャーベットは申し訳なさとともに、この人たちの仲間にはなれないだろうという気持ちがあった。

「……」

シャーベットは、朝食を運びながら、少し顔を伏せて寂しそうな顔をした。


「まあ、シャーベットが気に病むことはねーよ」

「そうだな、学校に行ってたとしてもザザはバカのままだったろうしな」

「はあ?なんだとお前、朝食食ってやんねーぞ」

「どういう脅しだよ…」

そう言いながらアラキはダイニングチェアへ偉そうに座った。


その様子がなんだかおかしくてシャーベットは思わず笑ってしまった。

つられてアラキとザザも笑っていた。


日常、尊い日常、3人の日常が永遠に瓦解するまで残り27時間。


評価や感想等、良ければお願いします!

27時間は適当なので変更するかもです。

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