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武器マニア! ピーターの火器・兵器解説  作者: ピーター


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第12回 火炎放射器 消毒だぁ!!

火炎放射器


 本編でもある武器マニアで「ギリシアの火」こと「グリーク・ファイヤー」という火炎放射器をとりあげました。

 実際の近代でも少数ではありますが、火炎放射器は軍隊や自衛隊などに配備されています。



 あ、敵兵に噴射して丸焼きにするようなもんではないですよ。

 身を隠せないように草むらなどを焼却するように運用されています。

 昔は、籠城戦をしている所へ火炎を放ち、中の酸素を消費させて窒息させたりするという恐ろしい攻撃にも使っていましたけどね。



 また、デモや暴動でも大きなプロパンガスのボンベにガスの噴出先をとりつけて、そこから噴き出すガスに火をつける事で巨大なガスバーナーにしている光景を見た事があります。

 2人かかりで火炎を噴き出すボンベを持ち上げて突進したりという、とんでもない抗議活動をしているので、ここまでくると色んな法律に引っ掛かってくる犯罪です。



 ちなみに一般でも火炎放射器は買えますよ。

 農業用で草を焼き払ったり、虫がたかった枝葉を焼き落したりするのに使われます。

 こうした、一般販売の物は噴射口が下を向いているなど、配管の直線状に無いため、誰かを攻撃したりすることには向かないように作られています。



 延焼する可能性がゼロではないので、使用時には消火器の用意や延焼しないような環境設定を求められます。

 規模によっては消防や周辺住民への周知などの下準備が必要になりますから、お手軽にファイヤーはできないですから要注意です。



 それでは、家庭用の火炎放射器ではなく、お国が抱える火炎放射器を見ていきましょう!



◇◇◇



~燃料と噴射~

 燃料は液体が用いられますが、ゲル状にした粘度の高い物が用いられます。

 ゲル状の燃料と言えば、バーベキューの時に使われる液体の着火剤がイメージしやすいですね。

 これは理科室でお馴染みのメチルアルコール、室温が低くても簡単に発火する燃料ですから、よく燃えます。



 ですが、火炎放射器で使われるのはゲル化されたガソリンです。

 ちょっとした静電気でも発火するばかりか、氷点下の中でも激しく燃え上がるという代物です。



 このゲル化されたガソリンを圧搾ガスで勢いよく噴出させ、その瞬間に着火する事で強烈な火炎を直線に放つ事ができます。

 噴き出している瞬間はドラゴンが口から熱光線を放っているかのように見えるほど、家庭用の火炎放射器とは段違いの熱量と射程です。



 こうした火炎を放つ構造は、燃料を噴出させるための燃料ボトルとガスのボトル、着火させるための機構が必要になってきます。

 ボトルが2本に加え、着火機構、それらを噴出口にまで繋ぐホースと結構複雑な構造になっていますし、メンテナンスを怠って燃料漏れでも起ころうものなら、自分が火だるまになっちゃいますね。



 単純に強烈な火炎を放射するだけではなく、燃料だけを噴出させる事もできます。

 破壊したい、焼き尽くしたい対象に直接火炎を放つのではなく、燃料まみれにして内側まで染み込ませてから着火させることで、相手の防衛陣地や装甲車などまで攻撃対象にできます。



 燃料がゲル化しているため、熱による上昇気流や、ビチャっと飛び散る現象を利用して、死角になっている部分にまで高温の炎を届けたり、引火した燃料の飛沫を浴びせる事ができます。

 例え引火していなくてもガソリンが直接付着するわけですから、ゴム製品は劣化しますし、人体にもかゆみや痛み、飲み込もう物なら大きな健康被害が発生します。



 意外と運用範囲が広い事が分かりますが、個人兵装としては機構が複雑で、燃料とガスのボトルで大きくなりがち、射程が最大でも30メートル程度。燃料ボトルの容量によっては数回の火炎放射で燃料切れ。

 などなど欠点も多数抱えています。お手入れも大変ですからね。

 狭い所で敵を窒息させるためには別の爆薬が登場してきたこともあって、直接の戦闘で使われる機会はますます減っています。



◇◇◇



~車両搭載型火炎放射器~

 人が持つには大変ですが、車両や船に取り付けてしまえば重量や運搬の問題は大きく解消・改善になります。

 射程が短いという火炎放射器ですが、人が対象物のそばまで持って行くより、戦車に取り付けた状態で接近したほうがはるかに作戦の成功率は高いですね。



 戦車に取り付けた物は対象物に接近して放射する事で、塹壕やトーチカ、防衛施設内などに隠れている敵兵を炙り出し。

 森や林、茂みなどを一気に広範囲で焼き払う事で、隠れている敵を丸裸にして、その場所で隠密行動を不可能にする効果もありました。



 日本でもアメリカとの戦争中に日本兵の塹壕へ、アメリカ軍が携帯型と車両搭載型の火炎放射器を用いて攻撃をしたと記録が残っているようです。

 塹壕に銃撃されたくらいなら、なんとかなりそうですが、燃料が流されて燃え上がっていれば、その塹壕はもう使うことができなくなりますから、相当なダメージになっていたことでしょう。



 船に取り付けた物は、ジャングルを流れる河の真ん中から、岸の森林に向かって火炎放射をして攻撃をする事ができます。

 焼き払うことで接岸をしやすくしたり、隠れて攻撃してくる敵兵をあぶり出したり、結構効果的に使える印象がありますね。



 燃料も車両に燃料タンクを取り付ける物や、すごいのになると燃料タンクを牽引していたりしますから、敵兵や敵施設が丸焦げどころじゃなく、焼き尽くされて何も残らなくなりそうですね。

 恐ろしいことでゴザイマス。



 昔は戦車の主砲に火炎放射器が採用されるなど、直接攻撃にも火炎放射が用いられていましたが、様々な兵器が開発されるなか、どうしても射程に劣る火炎放射器の出番はどんどん前線から、工作などの戦闘を支援するという役割に変わっていきました。

 ですが、いまでも火炎放射器は現役で活躍している事に変わりはありません。

燃やせぇ!


 液体を噴出するので、簡単に炎は消えません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 燃料さえ確保できれば、かなり優秀な武器ですよね! 仕組みは結構シンプルなんですね。対ゲリラ戦には有効かと思われます。
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