武器売りの少年(強調)だそうです
海鮮さんのヒビだらけのガラスハートとサラッサラの豆乳メンタルに乾燥ソーメンよりも細く脆い心の芯に粉微塵程の申し訳程度な自尊心は、今日発表会なるもので塵すら残さず消え去りました。
「私達のパーティーに入らない?」
またか、今回でもはや500行ったんじゃないか?今まではムサイおっさんやキザな青少年、ひ弱そうなショタの男ばかりだったが女の子かぁ…どう断ろうか?
「お断りさせて頂きます」
ペコリと直角90度、鍛冶の時に纏めたままのポニーテールが垂れる。
「いや、え!?え~と…」
狼狽えないで欲しい!今は暗殺者の隠密で耳と角を隠してるけどそろそろMP切れてバレちゃうから!
「え!?でも野郎共のパーティーよりは女の子ばかりのパーティーの方が貴女も楽でしょ?」
ん?あぁ!もしかして純粋にパーティーに迎えてくれてるの?でもな~、そうだ!新しく得た固有スキル〔見透ノ瞳〕を使えば良いや!
固有スキル〔見透ノ瞳〕
神様の魔眼系スキルの最下位スキル。相手の考えていることを、喜びなら黄色、怒りなら赤、悲しみなら青、淫らなら桃色、悪巧みなら黒、考えていなければ白い霧の様なものが頭の上に浮かぶ。思いが強いと考えている事が分かる。
「あのー、入ってくれますか?」
(見透ノ瞳!!!)
ごめんね………って!!!
『さぁさぁさぁさぁ!入りなよ可愛いウサギちゃん!私の目的の為にも早く!』
まっピンクのもやに大音量で流れる欲望これは、ヤバい。もう一度言うがヤバい。
「ひとつ良いですか?」
「え!えぇ、どうぞどうぞ!」
バッサリ言わねばな。せーの、
「敬語が抜けますが私はいいえ、『俺』は男だ!なのでレズはまず生まれ変わらないと無理だな」
「へ?」
「人の話は聞こえますか?俺は男、ARE-YOU-OK?」
「エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?」
そこまでスか?オーバーすぎやしません?
「俺ってそんな女顔ぉ?」
少し心にヒビが入った影であった。
中学でこれさ…そう言えば中2病なるものにはまだかかっていないがこれは正常だよな?