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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜魔法学校一年生〜

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ダンジョン探索


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

ソフィア

 シンのPTメンバーの僧侶。

 今では聖女としてあがめられている。

イリス

 シンのPTメンバーの魔法使い。

 ラウの魔法の師匠。

セキト

 赤竜。町で暮らすため人型になっている。



ラウはダンジョンに入ると気を張り巡らせた。

20階層以上はあるだろうが

はっきりしたことは分からない。


ラウ、というかシンは

気の範囲を大きくすることに特化していたので

上下の厚みを大きくするのは苦手だった。


「師匠」


「ん。

 32階層かな。

 下の方にはちょっと気になる気配もある。」


当たり前のように

階層把握をしていたイリスが答える。


感知でもう一つ分かった事がある。

異常な数の魔物がいる。

下の階層に行けば魔物が増えるのは

ダンジョンの常識だが、

それを踏まえても数が尋常じゃない。


イリスのいう下の方の異様な気配は

ラウも感じていたが、ラウの能力では

詳しく分からなかった。


行って確かめよう。


イリスなら感知しているだろうが

詳しく聞く気にはならなかった。



ダンジョンは10階ごとに様子が変わる。


1階降りるごとに敵が強くなり

10階ごとにボスがいて、

次の階からは敵の種類が変わる事がほとんどだ。


壁も扉も様子が変わる事が多い。


周りはまだ自然の洞窟に近い。

岩を掘ったような通路を進んでいく。


明かりも届かなくなり、

イリスが照明魔法をかけた杖で

照らしてくれていた。


10階まではゴブリンやホブゴブリン中心で

滞りなく進むことが出来た。


セキトの剣技はラウから見ても

かなりの腕前だった。

そしてなかなかうまく壁役をこなす。


セキトの物理とラウの魔法で

連携も取れてきていた。


イリスは様子を見ながら

師匠としてのアドバイスをくれていた。

ソフィアは楽しそうに見守っている。


「そろそろボスだな」


この先にある大きめの気は

フロアボスだろう。


一行は扉を開けて進む。


目の前で待ち構えていたのは

牡牛の顔と立派な角を持った

ミノタウロスだった。


筋骨隆々な人型の体躯の手には

巨大な斧を握られている。


初心者PTなら全滅の危険もある

なかなかの敵だ。


魔法の実践練習には丁度いい。


「ブモーーーー!」


ミノタウロスは雄叫びを上げると

巨大な斧で切り付けてきた。


セキトが盾で受け止める。


PTの壁役で最も重要な仕事の一つは

この初撃をいなすことだ。


ドラゴンは強くて大きいがゆえに

集団戦闘は余りしない。


セキトが優秀な壁役を務められるのは

冒険者稼業の賜物だろう。


感心しながらも自分の役割に専念する。

ラウは今回自らに3つの課題を課していた。


一つは基本魔法の威力を上げる事。

次に魔力操作の正確性を上げる事。

そしてオリジナル魔法を試す事、だった。


「ファイアボール!」


「大きさも正確性もなかなか。

 でも次が遅い。」


イリスの厳しい指導が入る。

セキトは数撃切り合って間合いを取る。

魔法を撃てという事だ。


「サンダー!」


今度はサンダーを連続で食らわせる。


「そう。速さはいい。

 でも水魔法で濡らしてからの方が

 威力が出る。」


一般に電撃魔法の良い所は

敵の動きを止められる事だ。


しかし電撃に耐性があるミノタウロスは

ほとんど止まらなかった。


ラウはイリスの教えに従う。


「アクア!」

「サンダー!」


「それでいい。

 順番は大切。」


今回は少し動きが止まった。

そこにセキトが脚に切り付ける。

大きい敵と戦う時の基本だ。


「ブヒャーーー!」


脚の腱を切られたミノタウロスは

バランスを崩して片膝をついた。

ここだ。


「チョップフェイス!」


ラウはオリジナル魔法を放つ。

この魔法はウインドカッターの応用で

多数の細かいウインドカッターが

顔の部分だけを集中して攻撃する。

範囲を狭くし攻撃回数を稼ぐ意図だ。


殆どの生物は頭部が弱点である。

そこを集中して攻撃する。

オリジナルとは言え応用に近い。


威力は上々だった。

ミノタウロスの鼻はもげ目も血まみれだ。


光を失ったミノタウロスは

武器を手放して顔を抑えた。


「ブリーブ!」


ラウは続けざまにオリジナル魔法を唱える。

大きく空いた口の中で

水蒸気爆発を起こす魔法だ。


こちらは水魔法で小さな水滴を土魔法で覆い、

火魔法で沸騰させ爆発させる。


この世界は魔法が発達しているので

化学があまり発展していない。

オリジナル魔法を作る上で

ラウが有利な点は、

進一郎時代に日本で学んだ化学の知識だ。


ただこの魔法は3属性を

うまくコントロールする必要があるので

今回はあまりうまくいかず

破裂しない球も残ってしまった。


それでも隙をつくるには充分だった。


セキトが首を落とす。


ミノタウロスは断末魔をあげることなく

土の地面に横たわった。


「今の魔法なに?」

「水で爆発を起こしました」


「へー。でも威力がいまいち。」

「次はもっとうまくやります」


イリスの指導が終わると

セキトが駆けてくる。


「僕たちいい連携だったよね?」


「そうだね。いい連携だったね」


「やったぁ!」


喜ぶセキトと不満げなイリスを

ソフィアが笑いながら眺める。


ミノタウロスを見ると

指輪をドロップしていた。


魔物はアイテムをドロップする事がある。

ボスや強い魔物はドロップ率が高い。

冒険者の収入源の一つだ。


「さぁまだ序盤だ」


一行は最下層を目指して足を進めた。


今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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