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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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58話 説明って大事。

私達がラウムの空間移動で謁見の間に戻ったあと。


《では、ルリ様。私は失礼しますね。》

「うん。ありがとう、ラウム。」


そしてラウムと空間移動の穴が消えると。


「「「ルリ!!」」」

「え?」


‥‥‥まだここにいたんだ。父様達‥‥。


父様達だけ残っていた。多分辺境伯様達は帰られたと思われる。


「えっと‥‥ただいま戻りました。」

「陛下。イリスが一旦我々に合流し、そのままラズライトの方々の護衛に移りました。」

「あ、ああ。」

「ってルリ!!その血、どうしたの!?」

「あ、えっとこの血は‥‥」

「リアン。お前も怪我をした後の様だが、まさかルリに戦わせたのか?」

「ルリに怪我させたの!?」


はぁ‥‥‥全く。


「父様、母様、姉様。」

「「「!」」」

「質問しておいて最後まで話を聞かないとはどういうおつもりですか?」

「「「‥‥‥。」」」

「よく見てください。リアンは確かに一度怪我しました。服も切れてるのでそれは分かると思います。では、私は?血はついてても服は切れてないでしょう?」

「あ。確かに。」

「つまり私の血ではありません。リヒトの血です。リヒトは伯父様の制止を無視して騎士達に加勢して怪我していたんですよ。私は無傷です。」

「「そう‥‥良かった。」」

「ああ‥‥ん?リヒトはまた無茶したのか?」

「はい。なのでまた頬を思いっきりつねってやりました。」

「ははは!そうか。‥‥‥ところでルリ達が行った時、どんな状況だったんだ?」


私が見た光景をそのまま話すと。


「‥‥‥それでどうやって兄上達を助けた?」


正直に話すと。


「‥‥‥‥無茶するな、ルリ。すぐに力を使えたのはすごいが。」

「‥‥‥その後、怪我人を全員治癒しました。重傷者以外。なので何人かは亡くなってしまいました‥‥。」

「そうか‥‥それはしょうがない。今の話から察するに、大半は助けられたんだろ?」

「はい‥‥。」

「ルリ姫様。ラズライトの国王陛下も仰ってらしたでしょう?姫様のお陰で多くの命が救われたと。申し訳ない限りですが、私もその一人です。姫様はご自身にできる精一杯のことをしてくださったのです。それだけで十分ですよ。」

「ああ。その通りだぞ。ルリ。」

「はい。」

「それでどうしてリヒトの血がルリに付くのよ?」

「ユリ姫様。それは決まってます。ルリ姫様が王太子殿下に抱きついたからです。」

「へ~そう~。」


姉様が楽しそうな顔に変わった!弄られる!


「と、とりあえず報告は終わりましたし着替えないとなので失礼します!」

「「「あ。」」」

「逃げましたね。姫様。」

「その様だな。‥‥リアン。」

「はい。」

「リアンも怪我したんだよな?ルリが治したか?」

「はい。私は王太子殿下の加勢に参りましたので、その時に。その後、ルリ姫様が治してくださいました。」

「そうか。ならリアンも休んでいいぞ。」

「は!‥‥では、お言葉に甘えまして失礼致します。」

「ああ。」


そしてリアンも謁見の間から去って行くと。


「‥‥謁見の間にいてもしょうがないし、俺達も戻るか。」

「ええ。そうね。」

「ルリの無事も確認できましたし、ラズライトの方々も無事な様ですしね。」

「ああ。」


*****


一方、自室に戻ったルリは。


ルリの姿を見て、一瞬真っ青になったマリー達。

すぐにルリは無事だと、無傷で血はリヒトのものだと言うと、別の意味で真っ青になりルリに詰め寄った。

リヒトは無事なのかと。


これは一から話した方がいいと判断したルリは改めて話した。すると、血がついたのは気にしなくてもいいと。


マリー達に怒られることを覚悟していたので拍子抜けだが、同時に安心したルリだった。


*****


一方ラズライトに向かう馬車の中。


「しかし、ルリには驚かされるな。」

「ええ。助けに来てくれたこともだけど、イリス達まで‥‥。」

「怪我も治してくれましたしね。」

「でも、ルリはどうやって私達のところに来たのかしら?私達が伝令を出して、丁度城に着いたぐらいじゃないのかしら?」

「恐らく。ですが、リアンが言うにはルリの精霊術で来てくれたそうですよ。」

「「え!?」」

「精霊術ってそんなに簡単に使えるもんじゃないだろ?」

「その筈ですよね‥‥?でも、ルリは感覚で力を使う節があるので、今回もその類いかもしれませんね。」

「だとしたらある意味天才だな。」

「ええ。」

「はい。」


ルリから詳しく聞けていなかったラズライトの三人に僅かな疑問を残してしまっていた。

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