7.5話:side G
263 名無しの冒険者
石油王さんが始まりの街にいたんだけど何事
264 名無しの冒険者
>>263
にわか乙
265 名無しの冒険者
リアフレが始めたらしくて最近よく見かけるよ
266 名無しの冒険者
石油王さんのリアフレ……アラブの王子か?
267 名無しの冒険者
あのリア充カップルじゃなくて?
268 名無しの冒険者
また最近フレを誘ったらしい
269 名無しの冒険者
>>268
ストーカー乙
270 名無しの冒険者
リア充爆発しろ!
271 名無しの冒険者
リア充爆発しろ!
272 名無しの冒険者
リア充爆発城!
273 名無しの冒険者
突然のぼっち増殖wwww
リア充爆発しろ!
274 名無しの冒険者
>>273
273、お前もか!
リア充爆発しろ!
*
「彼らは知るまい……彼と彼女もまた、ついこの間まではぼっちの仲間であった事を……」
「ちょっと! ぼけっとしてないで助けてよ!」
サナの怒声の後に、ペチンと水球が顔にぶつかって弾ける。ダメージは無いが、故意に魔法をぶつけるのは褒められた事ではない。
が、何よりエリアボス討伐真っ最中において、戦いに参加もせずに掲示板読みながら傍観に努めるのは寄生虫行為として唾棄すべきものであるが、このゲームをプレイしている人間ならば私が寄生しているなどとは欠片も思わないだろう。
「私が手を出したら一撃で終わってしまうよ? そんなの楽しくないだろう?」
「せめて回復ぐらい手伝ってよ!」
「回復はヘイト管理が大変でね。うっかり手が出て倒しちゃったらマズイし、安全マージン取り過ぎた戦いも楽しくないだろう?」
「無茶振りしといて楽しいもクソもあるか!」
「女の子がそんな言葉を使うのは感心しないな」
「誰の所為だと思って――っ」
エリアボスの放った魔法攻撃がサナ目がけて飛んできたが、すんでの所で射線に入り込んだマオが器用に盾で弾く。トッププレイヤーでも中々難しいパリイであるが、平然とやってのけたのはプレイヤースキルというよりも、天性の才能なのかもしれない。さすが元勇者。
「おい、そんな廃人相手にしてないで、ちゃんと集中しろ」
「はいはい、わかりましたよ!」
投げやりな返事とは裏腹に、サナが唱えだす呪文は上級魔法だ。
私の世界では聖女として祈る事しかできなかったので、魔法を使いたい! という断固とした意志によって選んだ魔法使いという職を、サナは殊の外気に入っているらしい。でなければ、マオがこんなにもゲームに付き合ってくれるはずがないのだから。
「好意駄々漏れなのに本人にだけ届かないなんてなんて不憫な」
「おいそこの廃人何か言ったか」
「べっつにー? そんな事より、王子様とレオンが死にかけてるよ?」
舌打ち一つして、マオは二人の援護に駆け出す。神に対する態度とはとても思えない勇者であるが、聖女も聖女なので、本当にお似合いの二人である。
「爆発しないで、末永くお幸せに」
「ちょっ、マオ! 王子様ばっかり助けてないで、魔王も助けてあげてよ!」
「自分の身くらい自分で守れ」
「サナ、もう俺は駄目だ……」
「わー! 死なないでレオンー! 私が狙われるんだからー!」
「サナさん、そうなったらそうなったで、マオが助けてくれますよ」
「オズまでレオンの事諦めないであげて――あっ」
「死んだな。サナ、もう少し下がれ。狙われるぞ」
「確か、パーティに参加してても死んでしまうと次の街は解放されないんでしたよね」
「……神、もう一瞬で終わっていいから倒してよぉぉぉ!」




