表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/101

12.ドラゴン

 王国へと帰る道すがら、アマダスは私を追い抜かして前に来たかと思うと、思い出したように聞いてくる。


「そう言えば、魔物はどこにおるんじゃ?」


「あっ、言ってなかったね。魔物は王国の外にもそこそこいるけど、ダンジョンに結構いるものなんだ」


「ダンジョンとな?」


「そう。何階層あるか分からない、大きくて広い場所。そこには薬草もいっぱいあるし、魔物もいっぱいいる」


「なるほど、ダンジョン。いいな!行きたいぞ!」


 私の話を聞いて、目を輝かせながらぴょこぴょこするアマダス。まあ確かに行っても良いけど、その前に大事な事がある。


「アマダスは、防具とか武器とか持ってないでしょ?だから、それを買ってからね」


「防具?武器?パランが身に付けているものの事か?」


「そうだよ。それを揃えてから、かな」


「なら、揃えるぞ!どうすればいいのだ?」


「防具も武器も自分に合ったものを街で買うんだよ。アマダスの物は私が買ってあげる」


「本当か?やったぞ!」


 うん。やばい。どうしよう。なんで今私こんな事言ったんだろう。お金ほぼないのに……と、取り敢えず、


「でも、アマダス。それは何日か先。もっと魔法を使えるようになってからね」


「そ、そうか。それならもっと魔法頑張るぞ!」


 そんな会話をしながら、私とアマダスは冒険者協会へと向かう。お金はまあ、何とかなるはず……


 〇◆〇◆


 冒険者協会に着いてすぐ、アマダスは不思議そうな顔をしながら辺りを見渡して、口を開く。


「人が少ないぞ……」


 アマダスのそんな言葉に私も見渡して……いつもなら酒に酔った冒険者でガヤガヤしている、椅子とテーブルが置かれた広い場所が、ガランと空いている。


「本当だ……でも、どうして?」


 今日は別に何か特別な日って訳じゃないはず……そう思いながら受付を見るとナールがこっちに手招きをして、私とアマダスは受付へ。


「何かあったの?」


「ええ。先程、ダンジョンからドラゴンが発見されまして、皆さん我先にダンジョンへと向かいましたよ」


 ドラゴン。ドラゴンを討てば一生楽して暮らせるぐらいのお金が手に入るとか。希少で血も肉もあらゆる物が役に立つすごい生き物とか。なんとか。


 でも……私がここに来て二年経つけどドラゴンが出たなんて初めて聞いた。まあだから皆行ったんだろうけど……


 そう私が考えていると、アマダスがナールに向かって聞く。


「そんなにすごいのか?ドラゴンとは」


「そうですね。五年ぶりぐらいに発見されましたから。今まで目撃情報は少しあったのですが、なんでも第三層の大広間から出れなくなってる所が見つかったとか」


 ナールのそんな説明を聞いて、アマダスは子供の様に無邪気に、私の服を引っ張って言う。


「行ってみないか、パラン!」

面白い、続きが読みたい、そう思ったらぜひブックマークそれと、

☆☆☆☆☆

↓↓↓

★★★★★

広告下の星を五個ぐらい押してポイントを!ついでに、いいね!と思ったらいいね!ボタンもポチッと!

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ