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13.約束

 ダンジョンは冒険者協会から歩いて五分ぐらいの所にある、入口が大きくぽっかりと空いた洞窟。


 何階層まであるかは未だに分かっていないけれど、五十階層近くあるとは言われている。


「もうちょっとで着くよ」


「本当か?楽しみじゃ!」


 アマダスにはまだちょっとダンジョンは早い気がするけど、まあ何事も経験。三階層までなら強い魔物も出ないし。


 ナールはドラゴンについて、体の色で使える魔法が分かると教えてくれた。それと、何かあったらすぐに逃げて下さい、とも。


「ほら、見えた。あそこ」


 私が指を指す先には、王国の中でも異質な雰囲気を放つ、リーン王国の中にあるたった一つのダンジョン、名前を『無窮(むきゅう)の扉』。


「ここか……不思議じゃな」


 私とアマダスはダンジョンの入口の前で立ち止まる。


「アマダス」


 そして私は立ち止まると同時に、アマダスに手を差し出す。それに一瞬迷うアマダス。でもすぐにぱっと明るい顔をして、私の手を握ってくれる。


 それに私は頷いて、


「それじゃ行くよ」


 アマダスに一言声をかけてから、手を繋いだまま一緒に飛び降りた。


 〇◆〇◆


『無窮の扉・第一層』


「うおお!すごいぞ!ふわふわしておる!」


 私の風魔法のおかげでゆっくりと下へと落ちて行く。第一層は薬草しかない大広間。だからまあ、そのまま飛び降りてもいいんだけど……意外と痛い。だから、いつもこうして降りている。


 数秒して地面に足が付くと、初めてのダンジョンだからかアマダスは興奮しているらしい。


「おおっ!ここがダンジョンか。広いな!」


「行くよ、アマダス」


 私がアマダスの手を引っ張ると、ニヤニヤしながら私の顔を覗き込んで、嬉しそうに言う。


「来てよかったぞ。パランは我が守ってやろう」


 どうやら今まで見た中で一番アマダスは、はしゃいでいるらしく、心も体もウキウキ。


 こんな可愛いアマダスが見れただけでも、確かに来てよかった。私はそう思いながら、アマダスと笑いながら会話を続けて、歩いて行く。


 ●◇●◇


『無窮の扉・第二層』


「……今日も変。いつもなら魔物がいるはずなのに。やっばりドラゴンのせいなのかな?」


 第二層は薬草が取れ、弱い魔物が出現する大広間になっている。でも、アマダスと出会う少し前から魔物が出現しなくなった階層でもある。


「魔物とは、どんなものなんじゃ?」


 アマダスが首を傾げながらそう聞く質問に、私は少し考えてから答える。


「まあ、小さいのから大きいのまで沢山の種類がいる、魔力で生きている生き物だよ。だから食べ物を食べないよ」


 私のその回答に、アマダスは目を見開いて驚くように言う。


「パンもか?あんなに美味しい食べ物も食べないのか?」


「うん。食べないね」


 あのパンの事、どうやらまだ覚えているらしい。まあ、私も覚えてるけど……本当、美味しかった。


「アマダス。明日もパン、一緒に食べよっか」


「言ったなパラン!約束じゃぞ!」


 私のその言葉に、アマダスは嬉しそうにとびっきりの笑顔を浮かべて、私の手をぎゅっといつものように握ってくれた。

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