第9話
残り2SP。
ステータスを操作し、家具作成でトイレを選ぶと、今度はすんなりと習得できた。
【家具作成スキル:種別トイレの習得を確認しました。トイレを作成しています】
これをなんと表現するべきか。
壁や床から新しく生えてきたという表現が適切だろうか?
一瞬の出来事であったが、そこに個室トイレが出来上がった。
「うお、トイレって個室丸ごとかよ・・・確かにこれじゃ作れないわけだわ・・・」
10畳の部屋の片隅に、壁で囲われドアが付いた個室トイレが設置されていた。
それを見て、藤次は思わず唸る。
トイレのドアを開けてみると、広さ的にはほどほどに落ち着くくらいの狭さであった。
「しかもうちにあったトイレより、たぶんずっと最新式のトイレなんじゃないのか?」
ウォシュレットはもちろん、温水便座だとか、自動洗浄、音消しなどの様々な機能が
ついているようだが、動力源が何で動いているのかもっぱら謎であった。
だがそこは考えても仕方がない。
「あと1SPか、必須な家具というか、そもそも人間あれがないと生きられないしな」
藤次は迷うことなくステータスを操作していく。
【家具作成スキル:種別キッチンの習得を確認しました。キッチンを作成しています】
さきほどと同じように、気づくとトイレとは反対側の部屋の角に、おしゃれな
キッチンが出来上がっていた。
鍋やフライパン、食器の類も一通りそろっている。
ガス式のコンロからはちゃんと火も出た。
そして何より、これを選んだ主目的のひとつである水道の蛇口をひねると、
そこからは透明で澄んだ水がこんこんと湧き出たのであった。
「うめぇ、まるでアルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味の水だぜぇ!」
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