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1-3-4

「は?」

いきなり出てきたとんでもない単語に思わずすっとんきょうな声が出てしまった。

「えっと……ゼウスって…………あのゼウスだよな?」

「お!ご存じですかぁ?」

「まぁゲームとかやるし、星座にまつわる神話程度なら知ってるけど……」

「おぉー!それならこっちから見れば知識の点は十二分ですよ!すごいすごい!」

 ちなみに俺が知っているゼウスは、純白の長いローブを着た立派な白髭を蓄えた初老の男だが、それであっているのだろうか。

あとそんな曖昧なイメージしか浮かばない俺を、なんか尊敬というよりはちっちゃい子供に「良くできました」と言わんばかりにパチパチと拍手するスバルがうざい。

「まぁ、補足程度に説明させていただきますと、我らが全知全能の神ーーゼウス様とは、正義の神でもあり、この地球を守護しているとんでもなくすんごーーーい神様です!」

まるで自分のことを自慢するかのように大袈裟なしぐさで説明し始めるスバル。 うざい。

というかすでに最初の段階から自分の想定していたスケールから逸脱していて、頭の中での処理が遅れている。

しかしスバルは止まらない。

更なる爆弾を投下した。


「ですがバットだがしかし! そんな地球を守護しているはずのゼウス様が、数年前突如蒸発してしまったのです!」


「………………は?」

まるで車が急ブレーキしたかのような流れに俺は一瞬、頭の中がガクンと揺れる錯覚を覚えた。 それでも転びそうになったのを踏みとどまるように、その言葉の意味を噛み締める。

「…………じゃあそれって、いま地球は護られていないってことか?」

「そうなりますねー」

やけにあっけらかんというなおい。

ある意味緊張がとれると言う意味ではありがたいが。

が、緊張の糸はすぐにまた張られる。

「……それって、護られていないとどうなるんだ?」

「滅びますよー。 本来より早い段階で。元々地球自体強い星ではないので、管理する人がいないと、夏場ののお刺身くらいにあっという間ですねー」

「んだよ、それ……」

滅ぶと言われても、現在この地球においてなにかが危機的状況におかれていることなど新聞でもネットでもニュースでも聞いたこともない。 小町からでさえこれといった事は聞かされていない。

実感なんて湧かない。しかしだからこそ、余計に頭の中が混乱する。

そんな俺の状態を察したのか、スバルは

「まぁ、ピンと来ないのもわかりますよぉうんうん。実際証拠なんて出せませんしねぇ~。 映像とかじゃ信憑性怪しいですし。 でもぉ、このままだとマジで滅ぶんですよー、ち・きゅ・う☆」

そう付け足した。

どうでもいいがその一昔前まで見た「ひ・み・つ☆」見たいな言い方が非常にうざい。

「…………具体的には、何年くらいでなんだ?」

まだ整理しきれてないまま出した俺の質問にスバルはしかし、これもまたあっけらかんとした調子で答える。

「んー、一応他の神様方も頑張ってるんでぇ…………もって5年くらいですかねぇ」

「ご――――!?」

返された答えにが思わず絶句してしまう。

いくら実感がわかないとはいえ、そこまで期限がないとなるともはや本当に冗談としか思えなくなってくる。

しかし、やはり冗談ではないのだろう。 だからこそ、アクルックスが現れ、飛虎が襲いに来、スバルがこの場にいるのだ。

「……………………………………」

この時、俺は自分でも意識しないまま考え始めていた。

ならば世界が滅ばないようにするためにはどうするかを。

一瞬で考え付いたのは二つ。

一つ目は、一刻も早くゼウスを探すこと。

二つ目は、ゼウスの代わりを………………ん?

不意に何かが引っ掛かったような感じがした。

「ゼウスの、代わり…………?」

そう、代わり。つまり地球を護るゼウスの代行役。

スバル曰く、ゼウスは地球を護る神であるらしいが、それがいなくなったのならーー

「なぁ、地球を護る神ってどうしてもゼウスじゃなきゃダメなのか?他の神ーー」

「あ~~~~やっぱそう思いますよねぇ」

俺の思い付きの提案を、スバルは面倒くさそうに遮った。

「なんだよ。ダメなのかよ」

せっかく考え付いたのに一蹴されるとさすがにムッとしてしまい、どこか不貞腐れたような言い方になってしまう俺。 子供か。

しかしスバルは全く気にしてない顔でテーブルから降りて、キッチンの隣の冷蔵庫に向かいながら、

「いやぁ。考えとしてはいいと思いますよー」

冷蔵庫の上段の扉を開け、品定めするかのようになかを覗き込む。

「あぁ?」

「ぶっちゃけそう出来たら他の神様達だって助かりますよ。自分の職務に集中できますし」

数秒間見てから最終的に1リットルの牛乳パック取り出して、冷蔵庫を閉める。

「じゃあ、なんで?」

「簡単ですよ」

簡潔に答えながらキッチンの正面がある食器棚からグラスをとりだし、それをテーブルに置いて満杯になるよう牛乳を注ぐ。

そして告げる。


「ゼウス様以外の神様には地球を護る力はほとんどないんですよ」


次回まで説明が続きます!

次回の更新時に一気に読むほうがないよう伝わりやすいかもw(おせぇ


スバルがウザイは褒め言葉!


また次回もよろしくお願いします!

皆様の感想、評価、アドバイスを心からお待ちしております!!

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