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剣と龍と神  作者: カナメ
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十四話

ご意見ご感想があればお願いします。

あと矛盾点などあったら指摘して下さい。作者自身は勢いで書いてますのでミスがあるかもです。

都市リンベル



街中に入ったのは夕日も沈みかけた時間帯だったので、急いで宿屋へ行き部屋をとる。

幸い二人一部屋ではあるが部屋が空いてたので迷わずそこでお願いした。



男と女が一緒の部屋。

まあ何も起きないが。

ファラはオレを男として見てないし、仮にオレが襲うような事態になろうが、ファラは簡単にオレを殺せる。



……間違いは起きない、むしろ起きるはずがない。



とにかく、オレとファラはヴェルジュ樹海に入る前、ここで最後の装備点検と物資の補充に立ち寄った。

位置的にも、ここが唯一の最寄りの都市なので、ここがゆっくり休息をとれる最後の場所だ。



「ようやく暖かい部屋で眠れるな」



部屋に入るなりオレは「ん~」と腕を真っ直ぐ上へ突きだして背伸びをする。

体のそこかしこで骨がパキパキと音をたてる。



「はいはい邪魔だからさっさと奥へ行け」



「ぐへっ!?」



ファラに容赦なく背中を蹴られ、床にダイビング!



「痛えよファラ」



「目的地までここからだと…二日の位置だな。予定よりも早く着いてよかった」



スルーですか。

マイペースっすね、ファラさん。



「何かしたいことでもあったのか?」



「アタシというよりカインのな。……とりあえずおめでとう。旅路での予定していた修行は終わりだ。あくまで二ヶ月限定のと付くが」



「マジで?……何とか間に合ったと喜ぶところか?じゃあ約束通り教えてくれるのか、短期間で強くなる方法を!?」



オレは思わず身をのりだすようにファラにつめよる。

そんなオレをうざがる様にファラのデコピンが炸裂した。



「でぇ!!」



その威力に思わず二歩三歩と後ずさる。



「……気が進まないが約束は約束だしな。弟子が約束を守ったなら師であるアタシが破るわけにはいかないだろ」



ファラは実にめんどくさそうに髪をワシャワシャと弄る。



「ただ一つ忠告はしておくが……命の保証はしないぞ。冗談とかの類いではなく、それは事実だ」



「……そんなにファラが躊躇ちゅうちょするほど危険なのか?」



躊躇ちゅうちょなんてしてはいないが…まあいい。方法自体は簡単な部類だ。本能に任せれば何とでもなる」



本能?

生きるぞ~って生存本能か?



「問題はその後って事か?」



「そういう事。カインの身体と精神が試される。…耐えきれるかはアタシにも分からん」



「確率で言うとどれくらい?」



「……七・三?いや八・二かな」



嫌な予感を感じながらも



「……成功率が八?」



「逆」



やっぱり!マジかよ、成功率二割って!?



「だからオススメではない。ただ短期的に強さを求めるなら、それだけのリスクが必要だって事だ。無論、失敗は死だ」



重い沈黙が室内を支配する。



「……惜しいな。このまま長期的に時間をかけて鍛えていけば、カインも数年で高位剣使になれるのにな」



それもあったかもしれない可能性。

だがオレに時間はないことをファラも理解している。

予定された日時もあと一週間を切っている。

数年もかかる修行は出来ない。



「今更だけど…もっと早くファラと出会っていればなぁ」



あれからの四年間、決して鍛錬を怠っていたわけじゃない。国の剣使になり戦場に幾度となく出撃し、敵を倒してきた。正規兵、剣使、剣精。

だがオレはまだ弱い。

悔しいが事実だ。



「独学には限界がある。特に剣使は剣技を使いこなす為にも応用能力は必須だ。いい師に巡り会えるかどうかも、高位と低位の差にもつながる要素だな」



「あぁ、ファラのおかげで色々と気付けたよ」



「基礎があっての応用だ。基礎能力に重点を置いた父親に感謝しておけ」



「愚直にその教えを守った自分にもか?」



「そうだな、自分で自分を褒めておけ。基礎能力だけならすでに高位剣使なみだ」



さて、もういい頃合いかな。



「楽しいお喋りもまだまだ続けてはいたいが……そろそろ教えてくれ」



「やはり気は変わらない、か」



「あぁ」



「…アタシはもしかしたらお前を殺す相手になるんだがな」



「なら尚更失敗出来ないな」



「…………分かった。なら準備の為にも体を洗ってこい」



「はっ?」



「だから体を綺麗に洗ってこい」



「何で?身を清めないとできないのか?」



「そういうわけではないが、個人的にそうしてほしいんだ。ほらさっさと洗ってこい、命令だ」



「???」



納得できないにしても命令と強権されたら従うしかない。

言われるままに洗面所へ向かう。

服を脱ぎ捨て、体を念入りに洗い、風呂へ入る。

少々お湯がぬるくなっていたので、属性剣技の力を使い温める。

この調整が非常に難しいがすでに慣れたもんだ。

ほどよい温度に満足。



ちなみに剣使は剣を具現化せずとも、剣技は使える。

ただ威力や効果は格段と落ちるが。

使うにしても微妙な調整や非常時に限られてくる。

念の為、風呂から出てからもう一度体を軽く洗い、服を着て洗面所から出る。



「洗ってきたぞ」



「よし、次はアタシだな」



入れ替わりにファラが洗面所へと入る。……やっぱり意味が分からん。

さて次話はどうなるやら。

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