第三章二十二話...オートファジー
はい、どうもお久しぶりです。まぁ、この話しを完結する為にストックする事を書きまして、本気に終わらせに行きます。要らない話しはもう省きます。
終わらねぇような気がするから......
グチャグチャになる自分の頭の中が、液体になった気分。ドロドロとした液状かのような脳が頭蓋骨の中を移動し、嗚咽を加速する。
激しく喘ぐ状態では身体の傷は癒せず、とぼとぼと歩いた先には森深くにある小さな研究所。分厚い鋼鉄を凌ぐ硬度を誇る壁を軽々と砕き、倒れる様に転がる。
三十分ほどすると落ち着き、ふと手元に転がる資料を見ると眼を見開き、その情報の支離滅裂な内容に倒れていた体を起き上がらせる。
体調不良、自分が掴めないこの状況で、俺は今、本当の自分を掴もうとしているのかも知れない!そう思い、持った資料などを画する為、壁に凭れかかりながらも立ち上がる。
パラパラと束になった資料に眼を通すと身近の人物の写真と共に情報が載っており、そこには自分の情報を事細かに記述されていた。
それは零人本人でも知り得ぬ情報であり、誕生日や本来の《《機能》》、忘れていたと言う寄りも、知らされなかった事実。説明書と言った方が正しい。
無意識に行った通信、そこで彼は腹を抱えて笑った。何者かに意識を乗っとられた渋谷戦の感情ではない、オレではなく、俺でもなく、そもそも彼が待ち焦がれて望んだ結果がようやく来た。
元々の人格、死んだはずの第一人格──主人格の王冠を被る。髪を掻き上げ、体をくねらせながら顔を手で握り、眼をガっと見開き、眼球の血管を太める。
他者の異能因子を口にしたレイト。いや、隷人は正義の心など欠片もなく、ただただ悪性に染まる。
心を持った失敗作は、体を男に産まれた。
歯茎が見えるくらいニヤケ、体を脱力させる。
死ぬ所だったとは言え、十年以上も棒に振った行為は最前ではなく、生かされ続けた生活は彼には屈辱と言え、何年も弱体化していた俺に嫌気がさす。
耳の裏側を掻き、首をクラクラと揺らし、ナイフをクルクルと回して壁を破壊する。そして嘔吐し、弱まった自分に再度、自己嫌悪。
その後は眼を青く光らせ、徒歩も無い資料を全て一時間で読み漁り、状況を理解した彼は天を仰ぎ、伸ばした指の先端で両眼を隠すと蛇妬の眼球を目覚めさせる。
黒目の中にある、もうひとつの紅く、蒼く、黄く、あらゆる色に光が反射する、この世で美しく見える眼球がこの世に権限する。
姿を表した眼球、膨らんだ血管が破れ、紅い涙を流す《《隷人》》は飛んだ。
場所は当然シェアハウス。到着には一分も掛からず、目的はただの安全確認。人格が言えど個体を同じ、記憶の共有がされているため、同一人物と言っても過言ではない。
が、単純に性格そのものが違うので、別人とも言える曖昧な存在。
周囲をマジマジと見回すが、そこには何もない。何者もいない。あるのは、クネクネと動く化け物と、朝乃であった物、七であった物、歌檎であった物、思考が一斉に停止する。
吐血と嘔吐を同時にする体の異常が精神状態を不安定になり、鼻血を噴き出す。
右眼を抑え、白眼が破れまくる血管が赤く血染め、中心の紅き蛇妬の眼球を中心となり、白眼は漆黒に染まる。
口に詰まるグチャグチャな液状で絶叫する事も出来ず、思い出が欠ける。
流る喉の物を飲み込み、黒い血を垂れ流しながら息を黒い肺いっぱいに吸い込んだ。
「ぁぁ......悦びと、悲惨な事実は両立出来ないな──」
黒い触手を掴み、勢い強く隷人が振るう事で化け物を引き寄せ、根元に持ち替える同時に六発の鋭い一撃を入れる事でウネウネとする世界と共存する紫色の化け物を抉り飛ばし、赤紫色の返り血を全身に浴びながら、心の底から悦びを舌を出しながら全力で、喜びのゲージを空にする勢いで笑う。
喉が焼ける痛みで赤き涙の勢いは増し、薩摩芋と酷似した頭部を蹴り砕く。
その後はゴロゴロと転げ回り、歪んだ気持ちを表現するかの様に、言葉にもならない絶叫で鳴く。
グルグルと廻る瞳は全情報を取り込み、抱えた肉片が偽物ではなく、悲しき事に本物であると、証明し続ける。そんな脳内に、誰?誰だ?と自問自答を繰り返して足をバタバタと動かし、腹を抱え、地面を殴りながら泣き笑う。
家族を一日で四人も失い、目が覚めれば全て夢であったと現実逃避をするため、設定を凝らせた世界で笑い生きて、泣くしかない。
落ち着いた頃、腹は空になり、黒く染る。中にあるのは、マグマの様に煮えたぎる殺意が巡る血液と、隷歌達を救う事。
「行こう.....」




