4月10日夜※結衣視点
遅れてすいません。
頑張ります
今日は水曜日だ。私は毎週水曜日に英会話教室に通っている。夕方6時半から夜8時までで、帰ったら8時半を過ぎることが多い。
「ただいま〜」
いつも通り帰宅したら家には誰もいなかった。私は嫌な予感を抱き母親に電話をかけた。
「もしも〜しー」
相変わらず能天気な人だった。
「ちょっとお母さん!どこにいんの!」
「え、鳥取」
「は?何で?」
「鳥取砂丘の砂取ってきて商売しようと思って」
「やめて!捕まっちゃうから!」
「冗談よ」
「全然冗談に聞こえないんですけど…」
「あんた私のこと何だと…」
「で?どこにいんの?」
「稚内」
「⁉︎は⁉︎何で⁉︎」
「塩帆立ラーメン食べたかったから」
「訳わかんないし…」
「急に食べたくなることってあるじゃん?」
「はぁ分かったわ…おねーちゃんとおとーさんとテキトーにサイ○リヤでも行ってご飯食べてくるから…」
「あ、おねーちゃんとおとーさんはここにいるよーん」
「!!?」
「ごめんねー妹よ」
「すまない結衣、俺も塩帆立ラーメン食べたかったんだ…」
「私はどうすればいいのよ!」
「そんなの簡単じゃん」
ヤバイ、これはまずい流れだ。
「翔くん家に泊まってね〜」
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