19
12月
すっかり寒くなって震える季節になった。
「寒いねー。生足キツイかも。寒いぜ。」
「足冷やしちゃダメでしょう。タイツあるよ、履く?」
「なんで持ってんだよ。履くけど。」
「カイロもあるよ。」
「もらう。」
るいが寒くないように色々持ってきている。
…あぁ寒い。
「せーちゃん大丈夫?顔赤いよ?学校着いたら保健室行きな。」
「大丈夫だー、大丈夫ー」
「嘘つけ。」
学校に着き、保健室に連行された。
「珍しいお客さん2名。どうした?」
「せーちゃんおかしいから連れてきた。」
「言い方どうにかしてよ。」
「確かに顔赤いし息しにくそうね、熱測って。」
体温計を渡され、脇に挟む。
るいが変な目で見てくるが気にしないでおこう。
「ねぇ先生、胸で体温測れたりする?」
「脇でやりなさい。」
「つまんなーい。」
「測れました。」
「しっかり熱あるじゃない。39.4℃!よく来たわね。」
「気合いでなんとでもなるから…」
「せーちゃんって脳筋だったんだ。」
「もう授業始まるから末永さんは戻りなさい。」
「はーい。」
「さ、黒木さん親御さん迎えに来てもらいましょう。」
「先生、今日は親仕事です…」
「一人で帰すのもちょっとねぇ、病院に行ったほうがいいし。親御さんに連絡入れるね。」
「はい、」
1時間後、親が迎えに来てくれて早退した。
3年ぶりくらいの発熱だ。うーん、暇だな。
るいは授業だしな。
天井を見ていてもつまらない。
スマホもつまらない。
あー、漫画読むか。
気が付けば辺りは暗くなり、るいが家に来た。
「せーちゃん大丈夫?」
「大丈夫。37℃まで下がった。」
「無理はすんなよ。今日のノートね、写しな。」
「ありがと、持つべきはるいだね。」
「コミュ障め。」
今日あったことを聞きながらノートを写す。
るいの字は案外綺麗だ。
僕の字より大人っぽい。
「じゃあ、ちゃんと寝て治すんだよ。明日待ってるからね。」
「うん、ありがとう。」
翌日、完全復活した。
るいには脳筋だと言われたが、そうなのだろうか。
今度るいが体調を崩したら面倒を見てあげるんだ。




