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姫と王子になりたい百合カップル  作者: 雨宮雨霧
1年生

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20

12月某日

今日はるいとクリスマスプレゼントを選びに行く。

楽しみだ。

寒いからしっかり防寒対策をしないと。


「るいー、行こー」

「待って、髪飾り着けるから!」

「はーい。」


外で待たされるのも苦だ。

寒いよ早くして。


「お待たせってなにしてるの。」

「寒いからラジオ体操。」

「やめてよ恥ずかしいな。」


いつものショッピングモールへ向かう。

違う場所に行ってもいいのだが、迷子になるから行けない。

お互いに方向音痴なのだ。


「よし、じゃあ二千円分選ぶよ。プレゼント交換楽しみにしてるから。」

「レッツゴー」


二千円分、相手のためのプレゼントを選ぶ。

さて、なにをあげようか。

このブレスレットいいな。あ、るいが好きそうなシュシュ。

うーん…


1時間後、フードコートで落ち合った。

悩ましい買い物だった。


「何買った?」

「クリスマスまでのお楽しみだよ。」

「だよねー」


◇


クリスマスイブ。

今日はプレゼント交換を実施する。

ラッピングもしてもらったし、変なものは選んでいないはずだ。


「プレゼント交換会〜!」

「いぇーい。」

「まずは私からプレゼント紹介しますよ。」

「わー」


「ブレスレット?私つけたことないんだよね。あざまる。

これはシュシュですね。ふわふわ、気持ちいい。

あとは玩具菓子!ありがと!全部嬉しいよ。」

「それはよかった。」


「次は僕ですな。

シルバーの指輪だ。かっこいいね。

ぬいぐるみだぁ、わぁぁぁぁ」

「せーちゃんの好きな犬のぬいだよ。良かったね。」

「ありがと!ありがとう!」


プレゼントはなかなかいいものを選んだのではないだろうか。

喜んでくれてなによりだ。

犬のぬいとは今夜から一緒に寝る。


◇


クリスマス。

みんな大好きサンタさんは残念ながらもう来ない。

悲しいがローストチキンとかケーキとか食べれるはずだから我慢する。

冬の朝はまだ薄暗い。

チカチカと光るクリスマスツリーが少し寂しく感じる。

こんなに小さかったかな。


親と晩御飯の買い出しに行き、ケーキのスポンジを買った。

今年はクリスマスケーキを作ってみる。

まぁ、僕にはできないと思うけど…


「芹那、まずはシロップをスポンジにつけてくれる?両面ともよ。」

「分かった。」


あ、やべ。こぼした。

ベタベタになる前に雑巾で拭いておく。


「生クリーム泡立てたから塗っていって。均等にね。」

「うん。」


綺麗に塗れない。こんなに難しいのか。

ガタガタになってしまった。


「上出来や、じゃあフルーツ置いて。」

「あい。」


適当に並べる。断面はどうでもいい。


「冷やすから放置ね。食べるなよ。」

「食べません、神に誓って。」


夜になり、るいとるいのお母さんが来た。

食べます、ひたすらに。


「せーちゃんの横隣は私だよね?」

「そうなの?」

「そうだよ。バカなの?」

「え。」


るいと馬鹿みたいな話をし、親たちは台所で動いている。

手伝いくらいしろよ、と思うだろう。

手伝ったら親の仕事増えるからさ…


「はい、できました。といってもほぼレンチンしただけだけど。」

「ジュースあるから飲んでいいよ。特別ね。」

「「いただきます!」」


クリスマスは美味しい。

毎日クリスマスならいいのに。

それはそれで嫌か。

ローストチキン、ピザ、ケーキとか。

全部美味しいから困る。


「よく食べたわね、あんたたち。」

「食べすぎたかな?」

「だね。」


聖なる夜はるいとお泊り。

甘い甘い時間だった。

何をしたかは想像に任せよう。


「せーちゃん、チョコとマシュマロって美味しいね。」

「チョコとポテチも案外いけるよ。」

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