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読書/ウイリアム・シェイクスピア『ヘンリー四世』 ノート20180624
ウイリアム・シェイクスピア『ヘンリー四世』松岡和子 ちくま書店2013
舞台となる英国は、外的には対フランス百年戦争、内的には薔薇戦争をやっている時代だ。
ヘンリー四世と冠した物語ではあるのだが、実質的には、次期国王となるヘンリー五世の王太子時代の物語だ。ヘンリー五世はハル王子として活躍する。ハル王子は、不良騎士フォルスタッフと遊び歩く。その掛け合いの面白さが醍醐味なのだというが、舞台役者たちの演技で面白くなるのだろう。戯曲の文章だけ読んでいると、そういう絶妙な空気を読むのは、私にとって難しい。
盛り上がりどころは、ランカスター朝系である国王親子に敵対する、たぶん、ヨーク朝系の貴族反乱を倒すところだ。ハル王子は反乱軍の首領と一騎打ちして倒す。
織田信長が若いときにウツケと呼ばれ、守役が腹を切って諫言する場面がある。その役回りを父親であるヘンリー四世が息子を諭すという形でやる。ただ、舞台では最後の最後で、しかも突然にハルが、ヘンリー五世として即位するときに、ナレーションで立派になったよという説明がくる。たぶん死に目に諭したのだろうなあと思う。
ノート20180624




